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『ライトハウス』伊藤潤二の「あらすじ漫画」に海外ファン熱狂 ─ 「完璧な人選」「日本行きの航空券を」

ライトハウス

ロバート・パティンソン&ウィレム・デフォー共演、A24製作『ライトハウス』の“あらすじ漫画”を、ホラー漫画家・伊藤潤二が手がけたというニュースが海外で大きな話題を呼んでいる。

『ライトハウス』の日本公式Twitterアカウントによる投稿が、国内外のユーザーによって拡散されたことを皮切りに、「『ライトハウス』を伊藤潤二があらすじ漫画化」とのニュースを伝えた米国メディアの投稿は6,000リツイート、1.4万いいねを突破(2021年6月26日14時現在)。ちなみにこの投稿は、A24の公式アカウントにもリツイートされている。

『ライトハウス』の漫画を伊藤潤二が執筆したとの知らせは、アメリカだけでなく世界各国の映画・コミックファンによって「完璧な人選」と称えられた。コミックアーティストのアビゲイル・ジル・ハーディングは「伊藤潤二がロバート・パティンソンとウィレム・デフォーを描いたぞ!」と画像付きで熱狂し、こちらのツイートにも大きな反応が寄せられている。

こうした話題の過熱ぶりに、CBR.comComicbook.comなど大手メディアも相次いでこのニュースを紹介。この“あらすじ漫画”は劇場用パンフレットに掲載されるものとあって、大手映画メディアのCollider「誰もが日本行きの安い航空券を探しているところ」と記した。

もともと伊藤潤二の代表作である『富江』『うずまき』などは海外で強い人気を集めており、『うずまき』は長濱博史監督のもと、米国資本でアニメ化される(2022年10月に米国放送予定)。『富江』もハリウッドでの実写映像化企画が動いていたが、配信先として予定されていたQuibiがサービスを終了したため、その後の動向は不明だ。以前から『ライトハウス』と『うずまき』には複数の共通点があるという比較もなされていたことから、海外からの反応は起こるべくして起こったものというべきだろう。今後、さらなる話題を呼ぶ可能性も大いにある。

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1890年代、ニューイングランドの孤島にふたりの灯台守がやって来る。彼らにはこれから4週間に渡って、灯台と島の管理を行う仕事が任されていた。ところが、年かさのベテランであるトーマス・ウェイク(ウィレム・デフォー)と、未経験の若者イーフレイム・ウィンズロー(ロバート・パティンソン)は、そりが合わずに初日から衝突を繰り返す。険悪な雰囲気の中、やってきた嵐のせいでふたりは島に閉じ込められてしまった。

公開されている「あらすじ漫画」の冒頭2ページには、トーマス・ウェイクとイーフレイム・ウィンズローが絶海の孤島に降り立つ場面から、トーマスとイーフレイムがはじめて過ごす夜、トーマスが灯に病的なまでに固執する様子が描かれている。

映画『ライトハウス』は、2021年7月9日(金)より、TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー。「あらすじ漫画」が掲載される劇場用パンフレットは、公開日より上映劇場にて販売される。

伊藤潤二先生のコメントはこちら

Sources: Collider, CBR.com(1, 2), Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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