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ケヴィン・ファイギ版『スター・ウォーズ』、マーベルの成功から活かせることは ─ 大抜擢の「ロキ」脚本家が明かす

ケヴィン・ファイギ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35437565993/ Remixed by THE RIVER

マーベル・シネマティック・ユニバースのドラマシリーズ「ロキ」の脚本家、マイケル・ウォルドロンは、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギから今もっとも信頼されているクリエイターの一人だ。「リック・アンド・モーティ」で脚本家としてのキャリアを開始したのち、「ロキ」に起用され、『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(​原題)』に就任。さらには、ケヴィン・ファイギ製作『スター・ウォーズ』新作映画(タイトル未定)にも抜擢されている。

ファイギ版『スター・ウォーズ』は2019年に企画が報じられ、ウォルドロンは2021年1月にプロジェクトに参加。実現は当面先になると思われており、ウォルドロン自身も英GQにて「まだまだ始まったばかりです。残念ながらそれくらいしか言えません」と話している。その一方、「ロキ」『ドクター・ストレンジ』の経験からは、『スター・ウォーズ』にも活かせる学びを得たことを明かした。

「MCUの成功は、最高のサイエンス・フィクションやコンセプト、そういうあらゆる要素によるものだと思います。また究極的には、キャラクターや彼らの人間らしさ、非常に共感できる葛藤、友情、家族というものの上に築かれたもの。それがMCUなのです。『スター・ウォーズ』も、最盛期は家族の物語だったと思います。ハン(・ソロ)、ルーク(・スカイウォーカー)、レイア(・オーガナ)は家族だった。みんな、彼らが一緒にいるところを観たいのであって、彼らが離れ離れになるのは観たくないんです。」

ウォルドロンの言葉には、どこか言外の意味も感じ取れるが、それは考えすぎというものだろうか。ともかく、ウォルドロンは「僕が一番覚えておくべきはそういうこと」と述べ、自らの発言については「何も新しいことはありません。記事の見出しで驚かせるようなことはしません」と話した。『スター・ウォーズ』のルーカスフィルムも、ケヴィン・ファイギ率いるマーベル・スタジオも徹底した秘密主義で知られるだけに、発言には極めて慎重だ。

ちなみに米Colliderによると、ウォルドロンが選ぶ『スター・ウォーズ』ベスト1は『エピソード5/帝国の逆襲』(1980)。『エピソード4/新たなる希望』(1977)も大好きで、特にC-3POの大ファンとしては同作の前半を気に入っているというが、『帝国の逆襲』はラブストーリーであるところに惹かれたとか。「独創的な答えじゃないけど、『帝国の逆襲』は完璧な大作映画だと思う」とは本人の談である。

Sources: GQ, Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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