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『トイ・ストーリー』バズ・ライトイヤーの単独映画、「とにかく楽しいSF冒険アクションに」 ─ 構想・製作5年半、クリス・エヴァンスも予告に鳥肌

https://youtu.be/BwPL0Md_QFQ

ディズニー&ピクサー製作、『トイ・ストーリー』バズ・ライトイヤーの単独映画『ライトイヤー(原題:Lightyear)』が話題だ。米国で予告編が公開されるや日本でも注目された本作は、バズの知られざる歴史を描くオリジン・ストーリー。監督のアンガス・マクレーンは、本作の構想・製作期間が5年半に及んでいることを米Fandangoにて明かした。

もともとマクレーン監督は、『トイ・ストーリー』第2作・第3作にアニメーターとして参加し、短編作品「トイ・ストーリー・オブ・テラー!」(2013)では監督を担当。バズを描くのが好きで、SF映画マニアでもあったため、「バズ・ライトイヤーのSF冒険アクションを作れたら面白いはず」と考えたという。共同監督を担った『ファインディング・ドリー』(2016)の完成後、本作の企画が通り、すぐに自ら監督を務めることが決まった。

発表によると、本作は『トイ・ストーリー』でおなじみ、“オモチャのバズ・ライトイヤー”の基になった伝説的スペース・レンジャー、バズ・ライトイヤーのオリジンを描く物語。マクレーン監督は、本作でバズというキャラクターを立体的に描きながら、あらゆる年代が楽しめる、直球のSFアクション・アドベンチャーを作り上げると自信をにじませている。

「『トイ・ストーリー』全作を掘り下げて、バズの核がわかりました。それは、バズが現実の本質にうまく対応していないこと。1作目では自分をスペース・レンジャーだと信じているし、2作目では別のバズが出てきて、自分の分身に対して“君はオモチャだ”と説得する。3作目ではスペイン語を話すし、4作目では心の声を聴く。[中略]けれども、バズは自分の仕事を真面目に考えているし、ルールには非常に忠実。確固たる信念もあります。」

マクレーン監督は、こうしたバズの造形を「私たちがよく知る、よく見る、ネタにするヒーローのお約束だし、ヘンテコなSFのお約束の集合体でもある」と形容した。「では、それらを笑える以上のものにするにはどうすればいいのか。それがこの映画の義務でした」

バズ役を演じるのは、マーベル映画のキャプテン・アメリカ役で知られるクリス・エヴァンス。監督いわく、エヴァンスは本作のアイデアを面白がり、役柄をシリアスに演じながらもユーモアをもたらしたという。ちなみにエヴァンス本人は、予告編を見て「鳥肌が立った」とSNSに投稿。「予告編を見るたび、デヴィッド・ボウイの曲を聴くたび、そして(公開まで)何かを思うたびに鳥肌が立つと思う。この作品に参加していることが最高の喜びであり、また感謝です」と記した。

ちなみにマクレーン監督は、『ライトイヤー』を「とてもパーソナルな物語」だと説明しつつ、同時に「とにかく楽しい映画にしなければ」とも強調した。「面白くて楽しい映画にしたい。みなさんとともにある、何度も観られる映画にしたい。僕たちが子どもの頃にはそういう映画があったし、『ライトイヤー』は映画や映画づくりへのラブレターですから」

映画『Lightyear(原題)』は2022年6月17日より米国公開予定。

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Source: Fandango

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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