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【恋愛考察】『友情から始まる恋愛はあり?』名作ラブストーリー映画2本から考えてみた

いきなりですがみなさん、男女の友情って成立すると思いますか?
おそらくこれについてはかなり白熱した議論を繰り広げられるであろうテーマなのではないでしょうか。

同性の友達よりも異性の友達のほうが気を使わずに話し合えたり、時にはズバッと意見を言ってもらったり。考え方も価値観も男女では全然違いますから、おもしろいですよね!
私自身も異性の友達とよく話しますが、また同性とは違った楽しさがあるなあと思います。映画や音楽のことを教えてもらったり、男の子の(ゲスい)恋愛事情を教えてもらったり、モテない理由を教えてもらったり。(笑)

それではその”異性の友達”を、恋愛対象として意識することはありますでしょうか。友達から恋愛関係になるなんて絶対無理!気持ち悪い!ていう人、友達とは思ってるけれど付き合ってと言われたら付き合える気も・・・という人、いろいろな考え方があると思います。この”友達から恋人になるのか?”という問いも、”男女の友情は成立するのか?”というテーマと同じくらい 議論を広げられるものではないかと。

今回はその”男女の友情とそこから始まる恋愛について”2つの映画から考えていきたいと思います!

恋人たちの予感

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1つ目の映画は「恋人たちの予感」。若いメグ・ライアンが美人すぎる、チャーミングすぎるラブコメディ!第一印象は最悪同士だった男女の、11年間にわたる友情と だんだん惹かれあっていく姿を描いた物語です。

ワン・デイ

2つ目の映画はアン・ハサウェイ主演の「ワン・デイ」。大学の卒業式の夜に一緒に過ごすものの、男女の関係にはならなかった主人公2人の 23年間の7月15日を切り取ったラブストーリー。高校生の時友達と観に行って、内容と結末についてさんざん語り合った思い出があります。

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男女の恋愛観の違いを考察

この2つの作品から共通して見えてくるのは、まず”男女の恋愛観の違い”。

「恋人たちの予感」ではこんなシーンがあります。

メグ・ライアン演じるサリー「私には男友達がたくさんいるわよ!」
ビリー・クリスタル演じるハリー「それはきみが魅力的だからで、相手はきみと寝たいと思ってるんだよ。だからそれは友達じゃないからね!」

女性から観ると「えっそんなもんなの!?」というシーンなのですが、男性の皆様どうなのでしょうか。
「ワン・デイ」でも似たようなシーンが。ジム・スタージェス演じるデクスターと、アン・ハサウェイ演じるエマが2人きりでプロヴァンス旅行に出かけた時。「旅行は行っても、絶対やらかさないからね!」と約束する2人ですが、デクスターはエマに男女の関係を求めようとします。しかしエマが拒否したため寝ることはならず。

これをみると、女性は相手をただの友達と思っていても 男性は”かわいいから仲良くしたい=できることなら寝たい”と思っている、微妙な”友達ライン”のズレがあるような気がします。男女共に”本当にただの友達!寝ることなんて考えらんない!喋ってればオッケー!”という風に考える関係になることは、やはり難しいのでしょうか。

しかしそんなこんなで「恋人たちの予感」「ワン・デイ」どちらの映画の2人も”友情関係(?)”を長いこと続けます。どちらかに恋人ができたり、仕事の相談をしあったり、フラれた時は慰めあったり、どちらかが結婚しちゃったり。

こうなるとこの映画の2人が惹かれあい、そしてラストには結ばれるのは自然な気がしますよね。男女の友達同士の方が、恋愛関係になりやすい気もします。だって友達だからこそ”お互いの恋愛観”について話し合ったり、今までの恋愛について話したり。お互いの恋愛している時のいい所、悪い所も知っているわけですから “もしこの人と付き合ったら・・・”という想像がしやすいですよね。それにどうでもいい会話もできるし、”友達”だから素も出せて居心地が良い。友達関係を経たあとに恋人同士になった方が、案外うまくいくものなのかもしれません。

「ワン・デイ」のエマの台詞に、こんなものがあります。

「愛してる、デクスター。でももう好きじゃないの」

これは2人が喧嘩したあとの、ちょっぴり切ないシーンなのですが この台詞に”男女の友情と恋愛”を考えるヒントがたくさん詰まっているように思えます。
「好きじゃない」というのは、「あなたに恋をしていない」ということ。仕事もうまくいかず、自堕落な生活を送り 昔とは変わってしまったデクスターにエマは「あなたの事を(今は)いいと思えない」告げています。
しかし!大事なのはこの台詞の最初。「恋をしていない、好きじゃない」でも「愛している」んです。

異性でなくとも、同性でも”友達”というのはものすごく大事なものだし、何があっても幸せなってほしい!と思える相手ではないでしょうか。
男女の関係にならずとも、お互いの恋の話をしていても ずっと長く関係が続くのは”愛”という大きな感情があるから。友達同士だから”記念日”というものを祝うこともなく、クリスマスにロマンチックなプレゼントを贈ることはありません。そんな目に見える、形に残るものがなくても”どうしているかな?元気でやっているかな?”そんな相手を思う気持ちはずっと心にあるわけですよね。友情だろうが恋慕だろうが”愛”という感情はどんなものにも負けない、強いエネルギーなのではないでしょうか。そして無くならないものなのではないでしょうか。

「恋人たちの予感」で有名なのは、やはりハリーが告げるこの台詞。

「1日の終わりに僕が話したい人は、きみなんだ」

「ああ、好きってこういうことか!」とこの台詞を聞いて納得した人も多いのでは。誰もが”自分にとってその相手は誰なのだろう?”と考えるはずです。それが今の恋人だったとしても、もしかしたら恋人ではなかったとしても・・・”1番思っている人”に恋人とか、友人とか、そんな名称はつけられないのかもしれませんね。

“男女の友情”というテーマ。正解と呼べるものが果たしてあるのか、結局”人による”というのが正しいのかもしれませんが 友人にしろ、恋人にしろ”お互いを思い合い、気にかけている人”というのは何十年経っても変わらず、無くならないものなのかもしれません。そして男女の友情に”恋”は生まれずとも、”愛”は存在するものなのかと思います。

ハリーとサリーのように、第一印象は最悪でも 今となっては自分にとっていなくてはならない存在はいますか?アンとデクスターのように、離れていても思う相手はいますか?まだまだ結婚などとは無縁のひよっ子の私ですが、お互いを高めあえる友達を異性同性問わず大事にしていきたいと思います♡

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Moeka Kotaki

フリーライター(1995生まれ/マグル)

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