リンキン・パーク、新ボーカルを迎えて再始動 ─ 新曲リリース、世界ツアーへ

ロックバンドのリンキン・パーク(Linkin Park)が、故チェスター・ベニントンの後継者となる新ボーカリストにエミリー・アームストロングを迎えての活動再開をアナウンスした。新曲を制作し、ワールド・ツアーに繰り出す。
新体制での発表第一弾となる楽曲「The Emptiness Machine」のミュージック・ビデオをリリースした。2024年11月15日発売予定の新アルバム『From Zero』からのリードトラックとなる。このアルバム名は、リンキン・パークの前進バンド名である「Xero」にもかけたものであると、メンバーのマイク・シノダは認めている。バンドのオリジナル・アルバムとしては2017年の『One More Light』以来となる。
「The Emptiness Machine」のミュージック・ビデオでは、メンバーが単調で平凡な日常生活を送っているところ、パワフルな歌声と共にアームストロングが登場し、驚いたメンバーがデジタル・ノイズで表現された世界で演奏を披露するという構成。「空虚なマシン」との意味をタイトルに持つこの楽曲は、かつてチェスター・ベニントンが歌っていたような、孤独や苛立ち、虚しさを表現する歌詞となっている。
公式サイトやSNSで謎のカウントダウンを行なっていたバンドは、『FROM ZERO』と題したライブストリーミングでのパフォーマンスとともに、新ボーカリストのアームストロングを全世界に向けて紹介した。アームストロングは「The Emptiness Machine」と共に登場すると、彼女に合わせたキー調整と共にこれまでのリンキン・パークの人気曲をおよそ1時間にわたって披露。透き通るような歌声とエネルギッシュなシャウトで、バンドの新たな時代の幕開けを高らかに宣言した。
9月よりワールド・ツアーに出発する。11日の米ロサンゼルスを皮切りに、ニューヨーク、ドイツ、イギリス、韓国、コロンビアで全6公演を行う。
この再始動では、創設メンバーであるドラムのロブ・ボードンは参加していない。One OK RockやAll TimeLow、A Day to RememberやStory of the Yearなどのプロデュースを手がけた実績をもつコリン・ブリテンが新たなドラマーとしてバンドに加わっている。
カリスマ的ボーカリストのチェスター・ベニントンが2017年に死去して以来、リンキン・パークはバンドの未来を模索していた。シノダは、亡くなったベニントンをホログラム復活させるというアイデアには強く反対していた。バンドはゲストボーカルを迎えたトリビュート・ライブを行なったり、生前のチェスターによる未発表音源を使用した新曲や過去作の周年記念版をリリースしたりしてきたが、ついに新章に突入する。

遺されたメンバーのマイク・シノダ、ブラッド・デルソン、フェニックス、ジョー・ハーンの4人は近年、「バンドを再始動させる」という意識ではなく、学生時代からの創造性や友情を取り戻すように、ただ共に過ごすために静かなる再会を始めていたという。その間にさまざまな友人や仲間をスタジオに招き、その中でもアームストロングとブリテンに特別な親近感を抱くようになったという。
バンドの新たな顔となるエミリー・アームストロングは、Dead Saraというバンド出身。このバンドでは2005年ごろから活動しており、これまでに3枚のアルバムをリリースしていた。
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Source:Warner Records