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エマ・ワトソン&ティモシー・シャラメ『若草物語』米予告編 ─ 『レディ・バード』監督・主演コンビが贈る名作文学の映画化

https://www.youtube.com/watch?v=AST2-4db4ic

ルイーザ・メイ・オルコットによる自伝的小説であり文学史に残る傑作『若草物語』を、『レディ・バード』(2016)を手がけたグレタ・ガーウィグの脚本・監督で映画化する『リトル・ウィメン(原題:Little Women)』の米国版予告編が公開された。

19世紀後半のアメリカを舞台に、ピューリタン(キリスト教のプロテスタント)であるマーチ家の四姉妹メグ、ジョー、ベス、エイミーを描く『若草物語』は、中流家庭で仲むつまじく、穏やかに暮らしてきた少女たちが、さまざまな出来事に直面する仲でそれぞれに成長していく物語。『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグが脚本・監督を務めているだけあって、今回の予告編でも、いわゆる史劇におさまらないキャラクター造形を見てとることができる。

主人公にあたる次女ジョーを演じるのは、『レディ・バード』に続いて主演するシアーシャ・ローナン。姉妹4人を基に小説を書いているジョーは、予告編の冒頭から男性編集者にこんな“アドバイス”をぶつけられる。「手短に、官能的にね。主人公が少女なら、最後には結婚させなきゃ」。もっとも、世の中はそこまでシンプルではない。自分の人生を生きようとする四姉妹は、それぞれに自分の道を見つけようとするのだ。予告編の後半、ジョーは訴える。「女性には心だけじゃなくて知性もあるし、魂もある。野心もあるし、才能もあるし、美しさもある。女性には愛がふさわしいなんて言われるのは、もううんざり」。

ジョーの姉メグを演じるのは、『ハリー・ポッター』シリーズや『美女と野獣』(2017)のエマ・ワトソン。マーベル映画『ブラック・ウィドウ(原題:Black Widow)』に抜擢されたフローレンス・ピュー、「シャープ・オブジェクツ」(2018)の新鋭エイザ・スカンレンが妹のベス&エイミー役に起用された。母マーミーは『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)「ビッグ・リトル・ライズ」(2017-)ローラ・ダーン、偏屈者のおばマーチは名優メリル・ストリープが演じる。

男性出演者には、マーチ家の隣人である少年ローリー役に『君の名前で僕を呼んで』(2017)のティモシー・シャラメ。シアーシャ&グレタ監督とは『レディ・バード』に続くタッグとなる。そのほか「ベター・コール・ソウル」(2015-)ボブ・オデンカーク、「戦争と平和」(2016)ジェームズ・ノートン、『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)ノーマン・オズボーン役のクリス・クーパー、『レディ・バード』『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2017)トレイシー・レッツらが顔を揃えた。

映画『リトル・ウィメン(原題:Little Women)』は2019年12月25日に米国公開予定。

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Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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