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マーベル「ロキ」登場の「エイリオス」、『もののけ姫』タタリ神に影響を受けていた

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「ロキ」シーズン1には、その地に住む生き物を食い尽くしてしまう、“エイリオス”なる強力な宇宙エンティティが登場した。「ロキ」のアートブック『Marvel’s Loki: The Art of the Series(原題)』でビジュアル開発アーティストのアレクサンダー・マンドラジェヴが解説するところによると、エイリオスのデザインにはスタジオジブリの名作『もののけ姫』(1997)に登場するタタリ神が大きな影響を及ぼしているようだ。米Comicbook.comが紹介している。

「マーベル・スタジオはエイリオスに、煙だけど単なる煙ではない何かを求めていました。煙の中に何かが生きているよう感じが必要だったんです。それがアイデアの引き金になりました。僕が最初にデザインした後、マーベル・スタジオでビジュアル開発責任者を務めるライアン・マイネルディングが来て、“スタジオは、もっとクリーチャーっぽい形をしたものを見たがってるけど、アレックス、クリーチャーはやめとけ。とりとめがなくて自然な感じだけど、常に捻じれて形を変えてるようなデザインにしろ”と言われたんです。」

ロキ
(C)2021 Marvel

スタジオとビジュアル開発責任者から細かい要求を受けたマンドラジェヴは、スタジオジブリのキャラクターが頭をよぎったと話を続けている。

「マンダロリアン シーズン3」「アソーカ」解説

「すぐに、『もののけ姫』で最初に出て来るタタリ神と、たくさん脚のある虫のようなデザインが思い浮かんだんです。そのイメージを、どうやったら雲として表現できるだろうかと考えて、『もののけ姫』のあの感じやそのイメージを使って、中腰の神を形にしました。エイリオスが地面に座っているような感じにしつつ、彼が立ち上がったら大きく奇妙なものに見えて、もっと巨大な雲の形に一体化するようなイメージです。それだけでなく縦横に走る稲妻や、顔や目のようなものも表現しました。」

エイリオスのインスピレーションの源が、『もののけ姫』のタタリ神だったとは意外だ。タタリ神といえば、触手のような荒ぶる神が猪神に憑き、巨大な蜘蛛のように蠢く恐ろしい存在だった。「ロキ」劇中のエイリオスと比較すれば、興味深い発見が得られるかもしれない。

「ロキ」シーズン2にはロキ役のトム・ヒドルストンをはじめ、メビウス役のオーウェン・ウィルソン、ラヴォーナ・レンスレイヤー役のググ・バサ=ローらが続投する。ドラマシリーズ「ロキ」シーズン2は、2023年夏にディズニープラスで独占配信予定。

Source:Comicbook.com

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行。海外ドラマDIVEを運営。

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