「ロキ」第1話の『アベンジャーズ/エンドゲーム』回想シーン、新規撮影の映像あった

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「ロキ」は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のシーンから始まった。第1話『大いなる目的』は、四次元キューブを求めて2012年にやってきたアイアンマン/トニー・スタークらが作戦に失敗し、ロキにキューブを持ち去られてしまう場面で幕を開ける。
よく見ると、このシーンには『アベンジャーズ/エンドゲーム』本編には見られなかった映像が含まれている。「ロキ」監督のケイト・ヘロンは、本作のため、新たに映像を撮り足していたことを明らかにした。
この記事には、「ロキ」第1話『大いなる目的』冒頭シーンのネタバレが含まれています。

ロキのクローズアップ、新規撮影だった
米The Hollywood Reporterにて、ヘロン監督は『アベンジャーズ/エンドゲーム』の未使用映像とともに、新規映像を撮影して冒頭シーンを組み立てたことを明かしている。ポイントは、この作品があくまでもロキを主人公とする物語であること、その始まりを告げるシーンであることだった。
「(冒頭シーンには)新しく撮影したショットも入っています。第1話に入れた(『アベンジャーズ/エンドゲーム』の)シーンは自由にアクセスできたので、映画に入っていなかった映像やテイク、アングルも実際に使用し、おなじみのシーンの構造に混ぜ合わせています。ロキの視点に近づきたかったので、エレベーターの中で手を振るショットも撮りました。」
すなわち、アベンジャーズに連行されるロキがエレベーターに乗り込み、乗りそびれたハルクに手を振るショットは今回のために撮り下ろされたもの。ちなみにヘロン監督は黒澤明監督『羅生門』(1950)を挙げながら、「ちょっとした『羅生門』のようなものと言ってもいいでしょう」と言っている。「見たことのあるシーンですが、新たなレンズを通して見せるということです」。
ディズニープラスで配信されているMCUのドラマシリーズでは、「ワンダヴィジョン」(2021)「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)そして「ロキ」と、過去のMCU映画で描かれなかった場面を掘り下げる、または映画の出来事を別の視点から見せるという趣向が続いている。もっとも本作の場合、物語の出発点に撮影・編集レベルの仕掛けがあったところがポイントだ。『アベンジャーズ/エンドゲーム』と「ロキ」を見比べて相違点を見極めるのも、きっと配信サービスならではの楽しみだろう。
ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ロキ」は配信中。
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Source: The Hollywood Reporter