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マーベル「ロキ」新組織・TVAが切り開く、ロキの新たな可能性 ─ 「TVAはロキの鏡、葛藤を作り出しやすい」

ロキ
(C) 2021 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズロキに登場する新組織・TVA(Time Variance Authority)。その名の通り、分散してしまう時間の流れを監督・是正する組織であり、ロキは彼らの手によって捕らわれてしまう。どうやら本作では、TVAの存在こそがロキの新たな可能性を開拓することになるようだ。

Entertainment Weeklyでは、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長と製作総指揮のステファン・ブルサードが、早くからMCUにTVAを登場させたいと考えていたことが明かされている。しかるべきタイミングが長らく検討されていたというが、ファイギいわく「ロキのシリーズを作ると決めた時にピンと来た」そう。主演・製作総指揮を兼任するトム・ヒドルストンも、TVAの登場を「最高のアイデア」と述べた。

脚本・製作総指揮のマイケル・ウォルドロンは、「ロキは常に自分のアイデンティティについて考えているキャラクター。一方のTVAは、ロキの鏡として、現在の自分と、本来あるべき自分との間に葛藤を作り出しやすい」とコメント。かたや、演じる側のトムもTVAとのコントラストをこう語っている。

「これまでの映画で、ロキは自分自身をコントロールしているところがありました。自分の手札をきちんと理解していて、手札を使って何をするのかも正確に理解しているような感じ。けれども、TVAとの間では、ロキはコントロールを失い、ペースは乱れ、居心地も悪いし、感情もあらわになるんです。」

トム演じるロキと対峙するのが、TVA職員のエージェント・モービウス。演じるのは『ワンダー 君は太陽』(2017)などのオーウェン・ウィルソンだ。ファイギは「モービウスとオーウェン・ウィルソンはよく似ていて、MCUに戸惑っているところがあります」とコメント。しかし、だからこそロキ&モービウスの間には見事な化学反応が生まれたようだ。「ロキは兄弟や家族、それからアベンジャーズの誰かにせよ、他人のリアクションに慣れています。大げさで芝居がかっているのが好き。けれど、モービウスはロキの望むようなリアクションはしない。それがロキにとって新しい、独特の関係性につながっていきます」。

ロキ
(C)2021 Marvel

ちなみにトムは「ロキ」の製作にあたり、本作でMCUに参加するキャスト&スタッフに“ロキ講座”を開講していたことで知られ、監督のケイト・ヘロンもその恩恵に与ったよう。モービウス役のオーウェンは、講座を受けたあと、トムに「ロキを演じていて一番おもしろいところ」を尋ねたという。トムの答えは「非常に振れ幅が大きいところ」だった。

「ピアノの88鍵盤でいえば、きらきらした高音も弾けるし、その軽やかさを保ったまま、“悪戯の神”として低い音も弾ける。キーを下げて、悲しみや裏切り、喪失や痛み、嫉妬やプライドを見せることもできるんです。」

この答えにオーウェンは大いに納得したそうで、トムも「オーウェンの俳優としてのオープンさに感銘を受けました」と話している。ロキとTVA、ロキとモービウス、そしてトム・ヒドルストンとオーウェン・ウィルソンが紡ぎ出すドラマに要注目だ。

ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ロキ」は2021年6月9日(水)16時より日米同時配信。

Source: Entertainment Weekly

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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