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DCドラマ「レジェンド・オブ・トゥモロー」に出演の尾崎英二郎「身が引き締まる思い」 ─ 『ゴジラ』本多猪四郎監督役演じる

『レジェンド・オブ・トゥモロー』尾崎英二郎

DCコミックス原作の人気TVドラマ「レジェンド・オブ・トゥモロー」シーズン4の第5話「Tagumo Attacks!!!(原題)」に、日本人俳優の尾崎英二郎が出演する。戦後の日本を舞台にしたこのエピソードで、尾崎は『ゴジラ』を生んだ映画監督、本多猪四郎を演じるのだ。先立って米国で公開された予告編映像では、東京に現れた巨大怪獣に対し、尾崎演じる本多猪四郎が「ジャイアント・オクトパス」とこぼす場面も確認できる。


ドラマ「レジェンド・オブ・トゥモロー」は、「ARROW/アロー」や「FLASH/フラッシュ」に登場した型破りのヒーローやヴィランたちが異色のチームを結成し、時空を超えて凶悪な敵を相手に時間軸の異変から世界を守っていく痛快スーパーヒーロードラマ。シーズン4では、歴史上の実在の偉人や、世界的な伝説や逸話として伝わるモンスターたちを中心にストーリーが展開する。

日本映画への多大な敬意

本作のエグゼクティヴ・プロデューサーであり、このエピソードの共同脚本も手がけたケト・シミズ氏は、その名からも分かるように、ケト・シミズ氏は日本人のハーフ。「父と一緒にオリジナルのゴジラ映画を観て育ちました。日本のホラー映画やアニメも大好きですし、幽霊や怪談の物語からは沢山のインスピレーションを感じ、仕事に活かしてきました。」『ゴジラ』生みの親である本多猪四郎という偉大な映画監督をドラマに登場させるにあたって、深いリサーチを行ったと語る。

『レジェンド・オブ・トゥモロー』尾崎英二郎
ケト・シミズ氏(前列中央)。CREDIT: LA Times

第二次世界大戦の前線で直面した時の記憶が後の映画作品の破壊的な怪獣の描写に生かされていることに着目しました。また美術史家であった私の父が、核兵器の脅威が日本の芸術家たちに及ぼした影響を広く研究し、よく話してくれましたから、その知識も脚本に取り入れています。」

「身が引き締まる思いで撮影に」

本多猪四郎監督役には日本人俳優をキャスティングしようと決めていたというケト・シミズ氏が抜擢したのが、『ラストサムライ』(2003)『硫黄島からの手紙』(2006)などへの出演を果たし、現在ではドラマ「高い城の男」(2018)シーズン3にも出演する尾崎英二郎だった。ケト・シミズ氏は尾崎について「シーンの演出面においても創造性と熱意をもってこの役に取り組み、本多監督が戦後に目にした広島の焼け跡の惨状について触れる場面では、傷ついた心を美しく表現しました」と称賛する。

『レジェンド・オブ・トゥモロー』尾崎英二郎

一方、尾崎も「脚本を手がけたケト・シミズさんとオバー・モハメドさんが、本多監督に関して非常に入念なリサーチをされたことは脚本の内容からも読み取れました。日本の巨匠への米国の製作チームの敬意がひしひしと感じられ、身が引き締まる思いで撮影に臨みました」と振り返る。同役を獲得した時については「とても光栄に感じた」と語る尾崎は、この特別なエピソードへの想いを明かしてくれている。

「このドラマはスーパーヒーロー物なので、エピソード自体はすべて架空のストーリーです。伝統に敬意を払いつつも、「レジェンド・オブ・トゥモロー」の独自のひねりを加えた展開が見ものです。
しかし歴史をベースに創作されている以上、日本映画の黄金時代の監督や怪獣世界の系譜に泥を塗ることがないよう、一生懸命に演じたつもりです。また日米の両国にとって心の琴線に触れる、忘れてはならない歴史を描くことに挑んだ製作陣には心から感謝しています。」

日本人俳優として、アメコミ作品に出演できるということ

「レジェンド・オブ・トゥモロー」は、ドラマ「ARROW/アロー」「THE FLASH/フラッシュ」「SUPERGIRL/スーパーガール」と世界観を共有(アローバースと呼ばれる)している点が大きな魅力のひとつ。アローバース(Arrowverse)の生みの親の1人であるマーク・グッゲンハイムも、この度のエピソードに大変な自信を持っているということだ。尾崎はTHE RIVERに対し、次のように寄せた。

「1つのドラマのエピソードの中で物語の中心を担うというのは、大きな責任とハードさを伴います。
今回の『Tagumo Attacks!!!』では日本の映画界が誇る実在の人物を演じるのですからなおさらです。
本多監督を描くというプレッシャーは俳優の自分にも当然かかりましたが、製作陣の方々は『ゴジラ』を生んだ巨匠を題材にするこの脚本にゴーサインを出すことには勇気が要ったはずです。

しかし大きな賭けには、期待以上の実りが生まれることもあります。先日シーズン4の試写パーティーに招かれた際、今回の脚本担当のケト・シミズさんだけでなく、今シーズンのショーランナーであるフィル・クレマーさん、そしてアローバース(Arrowverse)の生みの親の1人であるマーク・グッゲンハイムさんら製作総指揮の皆さんと対面することが叶い、全員がこの第5話の仕上がりへの強い自信と歓喜の思いを満面の笑みで語ってくれたのです。」

グッゲンハイムは、もともとDCやマーベルのコミックの脚本を手がけていた大御所。尾崎にとっては、2009年に出演したSFドラマ『フラッシュフォワード』のエグゼクティヴ・プロデューサー兼脚本家でもあった。

「当時は端役での出演でしたから、印象を残すことも、直接お話することもできませんでした。ところが今回は、この役を演じる姿と能力をショーランナーや製作総指揮の方々が目と心に焼き付けてくれたのですから、それがどれほど嬉しかったことか。」

昨今では、日本人俳優の活躍を海外作品で見られる嬉しい機会も少しずつ増えてきた。とは言え、まだまだアジア人が演じられる役は決して多くない。尾崎も「いち外国人俳優が、米国ドラマの現場で能力を認識されることがどれほどの難しいか?という点は、日本ではなかなか視聴者の皆さんに伝わりにくいことと思います」と説明する。

「でも今回のエピソードでは、異国の地で賭けることの意義深さや、今後への可能性を感じとっていただけるものと願っています」と続ける尾崎は、このエピソードには確かな意義があると信じている。「”日本の巨匠の伝説”に挑んだ製作陣、スタッフ、そして俳優たちの心意気がきっと世界に伝わってくれると信じています。」「若者たちが楽しみにしているスーパーヒーローのドラマだからこそ、意義の大きいエピソードだと自負しています。

『レジェンド・オブ・トゥモロー』尾崎英二郎

ところで尾崎は、マーベル・テレビジョン製作のドラマ「エージェント・オブ・シールド」シーズン2第8話にも出演している。この度の「レジェンド・オブ・トゥモロー」への出演で、マーベルとDCの両ブランドのドラマへ出演を果たしたということだ。尾崎は「ハリウッドで活動していれば、日本人のみならず誰もが出演したいと願う人気作品の両ブランドで役を得るということは、競争の厳しさを考れると容易なことではありません。とても誇りに感じています」と歓びながら、「次は、映画ユニバースに斬り込めることを目標に」と身を引き締めた。

『レジェンド・オブ・トゥモロー』尾崎英二郎

DCドラマ「レジェンド・オブ・トゥモロー」シーズン4第5話「Tagumo Attacks!!!(原題)」は、米国で2018年11月19日放送予定。最後に尾崎は、「日本のアメコミファン、本多猪四郎監督ファン、怪獣映画ファン、SFファンの皆さんにこのドラマを米国からお届けできることにも興奮しています。是非、日本での放送やディスク化を楽しみになさって下さい!」と寄せた。

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THE RIVER編集部
THE RIVER編集部THE RIVER

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