ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング」、映画版作曲家が続投に向けて交渉中

米Amazon Studiosによるドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング(原題:Lord of the Rings)」の作曲家として、ピーター・ジャクソン監督の映画版3部作を手がけたハワード・ショアが交渉に入っていることがわかった。米Deadlineが報じている。
ハワード・ショアは、2001年公開の1作目『ロード・オブ・ザ・リング』でアカデミー賞作曲賞を受賞。3作目『王の帰還』では、作曲賞に加え歌曲賞を受賞したほか、グラミー賞でも2冠を獲得した。ほか、『ホビット』シリーズでも作曲を手がけている。
報道によれば、現在ショアはドラマ版への参加に向けた交渉中にあるという。これ以上の進捗は定かでないが、映画版のファンにとっても嬉しいニュースだろう。また、交渉が成立すれば、映画版の主要製作陣がドラマ版に参加するのはショアが初。映画版からの繋がりを意識したAmazon側の狙いもうかがえる。
ドラマ版では、ピーター・ジャクソン監督による映画版『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』の舞台となった“第三紀”から遥か数千年前となる“第二紀”を舞台に、平和な時代を過ごしていた登場人物たちが「中つ国」で長い間恐れられていた邪悪な存在に立ち向かう物語が描かれる。すでに複数シーズンの展開が視野に入れられており、本シリーズに投じられた制作費は、シーズン1だけで4億6,500万ドルと言われている。
シーズン1の撮影は、『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』3部作と同じニュージーランドにて実施された。現在はポストプロダクション(撮影後作業)が進められており、2022年6月まで継続される見込み。シーズン2については、プリプロダクション(撮影前準備)が2022年1月より、シーズン1の製作拠点であったニュージーランドからイギリスに場所を移して実施される予定だという。撮影も同地で行われる。
第1話・第2話監督は『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)のフアン・アントニオ・バヨナが担当。ほかエピソード監督として、「ドクター・フー」(2005-)のウェイン・イップと「アウトランダー」(2014-)「ウィッチャー」(2019-)などのシャーロット・ブランドストームも参加している。脚本はジョン・D・ペインとパトリック・マッケイが務め、いずれの製作陣は製作総指揮も兼任する。
ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング(原題:Lord of the Rings)」シーズン1は、2022年9月2日(金)Amazon Prime Videoにて配信。
Source: Deadline