ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング」ティーザー映像が米公開 ─ 「ゲーム・オブ・スローンズ」「ブレイキング・バッド」「ストレンジャー・シングス」仕掛け人が結集

J・R・R・トールキン著『指輪物語』を原作とする、ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング(邦題未定、原題:Lord of the Rings)」の初めての予告映像が米国にて公開された。今回の映像には、“Meet our Fellowship.(私たちの仲間をご紹介します)”とのタイトルが与えられているように、シリーズを手がけるクリエイティブ・メンバーが一挙登場。その本気すぎる顔ぶれをチェックしておこう。
ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング」は、原作『指輪物語』や映画版3部作で描かれた“第三紀”の物語ではなく、それらに先がける“第二紀”を舞台とする前日譚。既報の通り、ショーランナーを務めるのは『スター・トレック BEYOND』(2016)初稿を執筆したJ・D・ペイン&パトリック・マッケイ。第1話・第2話監督には『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)のJ・A・バヨナ、エグゼクティブ・プロデューサーにはバヨナのほか、監督と長年のパートナーであるベレン・アティエンザが就任した。
また、このたび発表された脚本家チームには、現在のドラマ界を牽引する顔ぶれが結集。「ブレイキング・バッド」「ベター・コール・ソウル」のジェニファー・ハッチソン、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のジャスティン・ドーブル、「ゲーム・オブ・スローンズ」のブライアン・コグマン、『トイ・ストーリー4』のステファニー・フォルサム、「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」のジェイソン・カーヒル、「ハンニバル」「13の理由」シーズン3のヘレン・シャンのほか、コンサルタントとして『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015)の編集に携わったグレニス・マリンズが参加した。
エグゼクティブ・プロデューサー陣には、「ゲーム・オブ・スローンズ」ブルース・リッチモンド、「ウエストワールド」「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」ユージーン・ケリー、『10クローバーフィールド・レーン』(2016)『スター・トレック BEYOND』のリンジー・ウェバー。元Amazon studiosのシャロン・タル・イグアド、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)『バンブルビー』(2018)で視覚効果プロデューサーを務めたロン・エイムスも加わっている。
なお、衣裳デザインは『スーサイド・スクワッド』(2016)『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)のケイト・ホーリー、美術は『スリーピー・ホロウ』(1999)でアカデミー賞に輝いたリック・ハインリクス、視覚効果スーパーバイザーは『レヴェナント 甦えりし者』(2015)で同じくオスカー像を射止めたジェイソン・スミスが担当。原作者J・R・R・トールキンの研究者であるトム・シッピーも参加するほか、コンセプトアーティストには映画版『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』3部作に参加したジョン・ハウが復帰した。
かつてない強力メンバーで臨む「ロード・オブ・ザ・リング」は、Amazon Studiosが挑む渾身のテレビシリーズとなりそうだ。2010年代は「ゲーム・オブ・スローンズ」だったが、2020年代は「ロード・オブ・ザ・リング」が制するのだという気合いすら感じられるだろう。キャスティングの発表はなされていないが、米Varietyによると、テレビドラマを中心に活躍する新鋭女優マルケラ・カヴェナーが「タイラ」という人物で出演交渉に入っているとのこと。いよいよ本格始動も近いとみられるだけに、さらなる続報の到着を待ちたい。