ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング」制作費、シーズン1だけで映画版3部作超え ─ 「ゲーム・オブ・スローンズ」の約5倍に

J・R・R・トールキン著『指輪物語』を原作とする、ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング(原題:Lord of the Rings)」に投じられる制作費が、シーズン1だけで4億6,500万ドル、日本円にして約504億円であることが判明した。これは、ピーター・ジャクソン監督による映画版3部作の予算、2億8,100万ドル(約305億円)を優に上回る数字である。
この驚異的な額は、ニュージーランド政府の公的情報法に基づいて開示された情報を確認した現地メディアStuffが伝えたもの。その後、Deadlineなど、米メディアによって正しい情報として確認されている。The Hollywood Reporterによれば、本シリーズの制作費の想定額は、複数シーズン分で5億ドル(約543億円)であったというが、結果的にシーズン1のみでほぼ同額に達することとなった。
他作品と比較すると、「ロード・オブ・ザ・リング」ドラマ版の製作規模がいかに大きいかが更に際立つ。世界中で人気を博したファンタジードラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)は、1シーズンあたりの制作費が約1億ドル(108億円)。「ロード・オブ・ザ・リング」のシーズン1は、この数字の約5倍となる。
また報道によれば、「ロード・オブ・ザ・リング」ドラマ版は、「今後5シーズン分の撮影をニュージーランドで行う可能性がある」とのこと。これに加えて、「次の10年間で企画されるスピンオフ作品の撮影も」同地での実施が予定されているという。製作を務める米Amazon Studiosから、ドラマ版のシーズン数やフランチャイズ展開に関する発表は現時点でなされてないため、このたびの情報があくまで“見込み”であることを明記させていただきたい。
ドラマ版の舞台は、トールキンの原作小説やピーター・ジャクソン監督による映画版『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』の舞台である“第三紀”から“第二紀”に遡ることになる。第1話・第2話監督は『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)のフアン・アントニオ・バヨナ、脚本はジョン・D・ペインとパトリック・マッケイ。3人は製作総指揮も兼任する。
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