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今年1番のぶっ飛び映画『愛はステロイド』は、『テルマ&ルイーズ』×『サブスタンス』? ─ 攻めまくった邦題、観た人の評価と感想まとめ

愛はステロイド
© 2023 CRACK IN THE EARTH LLC; CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED

こいつは……、今年1番“ぶっ飛んでる”映画だ!A24がまたも映画ファンの度肝を抜く新作『愛はステロイド』が、2025年8月29日より待望の日本公開となる。官能的なクィア・ロマンスに退廃的なフィルム・ノワール、デヴィッド・クローネンバーグを想起させるボディ・ホラー、そしてデヴィッド・リンチが愛するシュールレアリズムまで、あらゆるジャンルを横断しながら、映画そのものに中指を突き立てる衝撃作だ。

物語の舞台は、1989年。トレーニングジムで働くルーは、自分の夢をかなえるためにラスベガスに向かう野心家のボディビルダー、ジャッキーに夢中になる。しかし、町で警察をも牛耳る凶悪な犯罪を繰り返す父や、夫からDVを受け続ける姉を家族に持つルーを庇おうとするジャッキーは、思いもよらない犯罪網に引きずりこまれることになる……。出演には『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワート、『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』ケイティ・オブライアン、名優エド・ハリスらが集った。

米Rotten Tomatoesでは批評家スコア94%フレッシュ。その刺激たっぷりの演出で海外で話題を呼んだ本作をいち早く確かめるべく、THE RIVERでは読者の皆様を招いた独占試写会を実施。上映直後のアンケートでは、「ぶっ飛んでた!」「衝撃のラスト」との声が多数寄せられている。

さらに本作では、『愛はステロイド』というちょっぴり攻めた(?)邦題にも注目。果たして、この邦題は“アリ”か?それとも“ナシ”か?実際に本編を鑑賞した映画通の皆さんに率直な意見を聞いてみた結果は……?

『愛はステロイド』とにかくぶっ飛んでいる

愛はステロイド
© 2023 CRACK IN THE EARTH LLC; CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED

寄せられた感想アンケートの中でも特に目立ったのが、「ぶっ飛んでる」との意見。クィア・ロマンスの要素は『テルマ&ルイーズ』を彷彿とさせ、奇想天外の暴走劇は『サブスタンス』のようだと感じるファンが多いようだ。A24らしい、尖りまくった作風が好みの方はきっと楽しめるはず。

「『サブスタンス』をはるかに超える攻撃性!!もう愛しているって言わないで!!」(no_emedia さん 女性)
「これは『テルマ&ルイーズ』×『サブスタンス』だ~!これぞA24という攻めの作品で、『サブスタンス』が刺さった人は必見の1本だと思います。
観たあと色々喋りたくなるのは良い映画だよね!という1本でした!」(モリ さん 女性)
「80’sを舞台にしたラブストーリーかと思いきや、クィア、バイオレンス、スリラーとA24らしいジャンル横断的な世界観で、ダークにうねるシンセサウンドをバックに想像の斜め上を行く驚きの展開に。当時のカルチャーや社会問題を背景にしながら、クリステン・スチュワートが彼女自身に近い役柄で魅力的。最新型『テルマ&ルイーズ』。」(epi__gram さん 男性)
「ぶっ飛んで面白かったです!ストレス解消できました!」(tontonton さん 女性)
「彼女をそうさせたのは愛なのか?ステロイドなのか?はたまた…なんていう考察は無用な”天を見上げてしまう”ほどのぶっとび映画。最高でした!」(クワガタムシ さん 男性)
「ボーイッシュなクリステン・スチュワートが魅力的!愛だけじゃなくステロイドの怖さも教えてくれる、かなりぶっ飛んだ作品で面白かった。」(Amber さん 女性)
「エログロ苦手な人は要注意!逆にホラーが好きな人は規格外でぶっ飛んだストーリーに満足できるはず!
これはラブストーリー?スリラー?それとも…?どんどん話が思わぬ方向に進んでいくのに、不思議と置いてきぼりにならないのは、しっかりとストーリーが作り込まれているから。
ステロイド並にぶっ飛んだ体験をしたい方はぜひ劇場へ!」(ぱる さん 女性)
「同性愛、DV、全体を通してのバイオレンスの連続。ハチャメチャなんだけど、なぜかスッキリする。これは女性にこそ観てほしい作品。ただしグロいシーンもあるからそういうのに弱い人は気をつけて。」(4月ラビット さん 女性)
「この映画こそステロイド。観てしまったらドーパミン増加。過剰摂取注意。中毒性アリ。」(サベージ さん 男性)
「汚いしグロいし辛いし思わず手で覆ってしまうようなシーンが幾つもありますが、それが僕にとってステロイド(癖)となりもう一度見たくなってしまう作品でした。個人的に今年度最高の洋画です!!」(シン さん 男性)
「想像以上の面白さで驚きました。面白さも多方面に渡り考えさせられる部分もありました。俳優陣、演出、脚本、どれも素晴らしく一瞬たりとも見逃せませんでした。」(うるま さん 女性)
愛はステロイド
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「80’sの纏う空気と、時折まじる幻覚。映画そのものにステロイドを打ち込んでいるかのような快作!」(Aica さん 女性)
「演者のルックが良すぎたので満足度が高かったです。音楽もかっこよくて、変で好きです♡」(PIG さん 男性)
「二人の衣装やポージングの構図、そこに大きく描かれた邦題の絶妙なダサさとフォント。
80年代のVHSのパッケージのようなポスターヴィジュアル通りの作品。
今だからこそ描ける80年代の空気を、存分に味わえる怪作。」(Spinach さん 女性)
「愛は綺麗なだけじゃない、時には汚く、痛く、凶暴で、破滅的で、それでも求めてしまう。心の奥底を突いてくる刺激と、増幅し続ける危険な面白さに最後まで釘付けでした。これを 20 年代のレズビアン映画として送り出してくれた A24 に感謝。エド・ハリスの怪演も必見です。」(ゆ さん 女性)
愛はステロイド
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「筋肉に魅了されました。ストーリーの展開も全く予想出来ず、ここ最近の映画で良い意味でドーパミンが大量に出た映画でした。」(ぽこた さん 男性)
「クィア・ロマンス・スリラーである本作、 最高にA24がA24していました!
正直、映画でここまでワクワクして興奮したのは久しぶり。
もしかして…ステロイドってこんな気分なんですか?(笑)
『Lの世界』、ボディビル…。私にはあまり馴染みのない題材だったので、うまく入り込めるか不安もありましたが、そんな心配は完全に吹き飛びました。あまりにも刺激的すぎる。
展開を読もうとしても、その隙を与えてくれないスピードと緊張感。
観終わったあともしばらく脳が走り続けていて、『映画体験ってこういうことだよな』と改めて実感しました。」(Mana さん 女性)
「クィア・ロマンスを軸に色々なジャンルが盛り込まれていて予想できない展開からのクライマックスはまさかの方向へ!想像以上の副作用でした!今年一番のぶっ飛びおもしろ映画確定です!」(K さん 女性)
「好き嫌いがハッキリ分かれる作品だと思うけど、絶対に見て損はありません!」(千葉ゆうこ さん 女性)

映画史に残る大衝撃のラスト

“映画の常識に中指を突き立てる”と評される、衝撃のラスト。ステロイド過剰摂取の果てに見える、どこまでも突き抜けた制御不能のクライマックスとは?完膚なきまでに圧倒された皆さんの実際の声がこちらだ。

「ラストの展開に全て持ってかれた、衝撃的すぎます。」(ち さん 女性)
「誰も予想しないラストが最高。」(くるみ さん 女性)
「ぶっ飛んでる。とにかくあっという間過ぎて気がついたら終わってた。ラストは衝撃的過ぎて爆笑。」(あやちまる さん 女性)
「一度見たら忘れないあのラストは目に焼き付けて欲しいです。」(Sam さん 男性)
「奇想天外!観ないとわからない!ラストも誰にも分からない!観ないと損!」(イマイスミシー さん 男性)
「さすがA24!!エロくて、グロくて、カッコイイ!!大衝撃のラストを見逃すな!!」(吊り橋部隊 さん 男性)
「超面白かったです。R15+なので色々と激しいシーンはあるけれど終盤のアレに全て持っていかれるので問題なしです。 」(タナカ さん 男性)
「この作品は究極の愛だ!衝撃のラストシーンには驚愕であり、愛とはステロイドなんだと納得がいく作品である!」(マシュマロ さん 男性)
「80年代の世界観、MVのようなオシャレさとバイオレンスがマッチして良かった!
愛とステロイド、筋肉と血、2人が出会って止められない。結末を語りたくなる映画です。」(ahoy!(アホイ) さん 女性)
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アリか、ナシか?大胆な邦題『愛はステロイド』

ところで……、本作の原題は『Love Lies Bleeding』、“愛は血を流す”といった意味合いだ。対する邦題は『愛はステロイド』。大胆な改題となっているが、果たしてこの邦題、「ナシ!」なタイトルか?それとも、作品の魅力を絶妙に表した「アリ!」な邦題か? 鑑賞を終えた皆さんに正直な意見を聞いてみると……?

アリ!:96.5%
ナシ!:3.5%

驚くべきことに、「アリ!」派が圧倒的多数。もちろん、これはヤラセや忖度ではない(今どき、そんなことはできない)。ナシ派とアリ派、それぞれの声を紹介しよう。

愛はステロイド
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ナシ!の意見

「わかりやすいが、この映画の本質とは違うと思う」
「内容がイメージしづらいため。」

アリ!の意見

「最初はこの邦題はいかがなものかと思っていたが、映画を最後まで鑑賞したらむしろこれしかないと思った。」(4月ラビット さん 女性)
「観る前は、『どうしてこんなに昔っぽい気を衒うような名前にしちゃったんだろう』と思ったのですが、映画を観て納得しました。実際に観た今は、この邦題でむしろ良かったと思えます!」(よこ無双 さん 女性)
「原題を見て『??』と思いながら観ていましたが、見終わって大納得の邦題だと思いました。アリです!」(モリ さん 女性)
「最後まで観るとこの邦題がしっくり来る。この邦題以外はピンと来ないです。」(otoboke さん 女性)
「鑑賞後にこの邦題しかないと深く納得しました!この物語の特徴を捉えていて比喩的な表現が素晴らしいです。」(K さん 女性)
「また邦題のせいでチープな印象になってないかと疑っていましたが「ステロイド」で伝わる情報量の多さと、80年代の片田舎の剥き出しの欲望のようなイメージと親和性が高くて、アリ!になりました」(uka さん 女性)
「邦題がここまで生きるのかと言わんばかりにこの一言に尽きると思いました。久々にドンピシャで秀逸な邦題に出会えたと思います。」(Sam さん 男性)
「最初知った時は変わってるなと興味を惹かれ、映画を見た後は納得できる邦題で、素晴らしいセンスだと思いました。今の時代は個性的な邦題が少ないので余計にそう思う。」(Amber さん 女性)
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「ステロイドで増強された筋肉が、愛が、全ての発端になっているからアリだと思います。」(吊り橋部隊 さん 男性)
「愛する人のためにどんな犠牲を払っても後先考えず行動ができるのは心の中で発生するステロイドだ。つまり、愛とはステロイドなんだと、しっくりきました!」(マシュマロ さん 男性)
「愛というテーマとステロイドの効果内容が絶妙にマッチしていて、このタイトル以外ないと思いました」(桜花 さん 男性)
「タバコ、ステロイド、愛など依存先を多分に描いた本作ですが、この邦題は原題に依存することなく的確に本作を体現しているタイトルのように思う。」(杉の木 さん 男性)
「これは映画愛溢れる皆さんが、会議に会議を重ねた末の素敵な題です!私はとても好きな邦題となりました✧︎*。」(Aica さん 女性)
「ナシ寄りのアリです。キャッチーさや覚えやすさ『見てみようかな』と思わせたのなら成功ですが、B級だなと思わせてしまったら大失敗になりかねず、ギリギリだと思います。作品が良かっただけに成功して欲しいです」(うるま さん 女性)
「かっこいいタイトルは似合わないと感じる。ちょいダサくて、どういうこと?くらいのタイトルでちょうどいい。」(ち さん 女性)
「原題『Love Lies Bleeding』は“愛は血を流す”という意味らしいですが、分かったような分からないような感じです…。原題そのまま横文字読みのパターンになるくらいなら『愛はステロイド』という『何コレ?』感満載の気を引くタイトルでよかったと思います。」(タナカ さん 男性)
「一般論として邦題の安易な意訳はあまり好きではないのですが、”Love Lies Bleeding”の直訳は日本語話者には難しいですし、何より今作の内容にも合っていましたので、簡潔でとても良い邦題だと思いました(個人的には、80’s女子プロレスラーの7inchシングルみたいで刺さりました)。」(epi__gram さん 男性)
「この邦題をつけた方、センスありすぎます!」(ぱる さん 女性)
愛はステロイド
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その想い、過剰摂取につき。衝撃のクライマックスへとひた走るA24最新作『愛はステロイド』は2025年8月29日、日本公開。劇場でブッ飛べ!

Supported by ハピネットファントム・スタジオ
Rotten Tomatoes(2025年8月26日時点)

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THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。

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