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『スター・ウォーズ』ルーカスフィルム、『クワイエット・プレイス』脚本家と面会していた ─ 『インディ・ジョーンズ』新作の話し合いも

スター・ウォーズ

『スター・ウォーズ』シリーズのルーカスフィルムが、2018年の大ヒットホラー『クワイエット・プレイス』の脚本家であるブライアン・ウッズ&スコット・ベックと、来たる『スター・ウォーズ』『インディ・ジョーンズ』新作を見据えて面会していたことがわかった。米MOVIEWEBにてブライアン&スコットが明かした。

『ナイトライト 死霊灯』(2015)など、主にホラー映画の脚本家・監督として活動してきたブライアン&スコットは、『クワイエット・プレイス』でハリウッドのスタジオが注目するクリエイターに加わった。ブライアンいわく、2人は『クワイエット・プレイス』の劇場公開後にルーカスフィルムを訪れる機会を得たという。

「僕たちと『インディ・ジョーンズ』や『スター・ウォーズ』の話をしたいと思ってくださったんです。ただ、僕たちの方は“『スター・ウォーズ』が『スター・ウォーズ』になる以前はどんな感じだったのかを聞きたいな”という感じでした。誰でも、新しいシリーズを始める責任を背負っています。僕たちはオリジナルのアイデアを生み出すことにずっと集中してきましたしね。」

ここで述べられているのは、実際にシリーズ化されるかどうかはさておきとして、新たなアイデアで映画を撮ろうとするクリエイターならば誰しも、新たなシリーズを生み出す責任を背負っているということだ。クリエイター自身の意図はさておき、大ヒットした作品にはシリーズ化/ユニバース化の可能性が開かれるのである。スコットはこう補足した。

「多くは言えませんが、もしも『インディ・ジョーンズ』を作るとしたらどんなものにしたいか、もし『スター・ウォーズ』を作るなら、あのユニバースにどんな新章を加えたいか、ということをただじっくりと考えたんです。すごく自由な話し合いでしたね。ちょっとだけそういうことをやったわけですが、ただブライアンが言ったように、それは僕らのDNAじゃない。僕たちは次の『インディ・ジョーンズ』になりうる作品を生み出す方がいいんです。」

2020年以降、ルーカスフィルムは『スター・ウォーズ』について、『最後のジェダイ』(2017)ライアン・ジョンソン監督による3部作と「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)デヴィッド・ベニオフ&D・B・ワイスの3部作を製作。ディズニー映像配信サービス「Disney+」では「ザ・マンダロリアン(原題:The Mandalorian)」や『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)前日譚、ユアン・マクレガー主演のオビ=ワン・ケノービ単独作品というドラマ群を発表する。なお『インディ・ジョーンズ』新作は、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)を執筆したジョン・カスダンが参加して進行中だ。

インタビューの語り口からすると、おそらく『クワイエット・プレイス』の脚本家コンビがルーカスフィルムとのコラボレーションに踏み切ることはsしばらくなさそうだ。『スター・ウォーズ』『インディ・ジョーンズ』のいずれにせよ、きっと新たな一面が書き加えられたと思われるだけに興味深い人選だが、こればかりはやむを得ない。

ちなみに、同じくオリジナルのホラー/スリラーを手がける『ゲット・アウト』(2017)『アス』(2019)のジョーダン・ピール監督も、スタジオの大作映画シリーズには挑戦しない意向を示している。いわく「自分で描きたい、オリジナルの物語がたくさんありすぎるんです。誰かの物語で成功するより自分の物語で失敗したい」。おそらく、ブライアン&スコットも同じタイプのストーリーテラーなのだろう。

ジョーダン・ピール監督のインタビュー、金言だらけ

Source: MOVIEWEB

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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