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ナタリー・ポートマン主演『ルーシー・イン・ザ・スカイ』米予告編 ─ 「レギオン」「ファーゴ」監督が描く、宇宙飛行士の情熱と狂気

https://www.youtube.com/watch?v=vQP-L2pJzmk

「FARGO/ファーゴ」(2014-)「レギオン」(2017-)という現代の2大ドラマを手がける脚本家・監督ノア・ホーリーが、ナタリー・ポートマンを主演に迎え、宇宙飛行士の情熱と狂気を描く。映画『ルーシー・イン・ザ・スカイ(原題:Lucy in the Sky)』の米国版予告編が公開された。

いまや新作が発表されるたびに注目を集める、名門FOXサーチライト・ピクチャーズが手がける『ルーシー・イン・ザ・スカイ』は、実在の女性宇宙飛行士リサ・ノワックの実話を基に、ナタリー演じるルーシー・コーラの“転落”を描く物語だ。

長きにわたる宇宙でのミッションを終え、ようやく地球に帰還したルーシー・コーラを待っていたのは、自分の生きる現実からリアリティが失われていくという現象だった。地球での生活をちっぽけなものに感じるようになったルーシーは、再び自分は宇宙へ戻るのだという情熱に取りつかれていく。その情熱はルーシーを宇宙へと導くが、周囲の男性たちは彼女の精神状態を疑問に感じ始めていた。そんなある時、ルーシーは夫を持つ身ながらも同僚の飛行士であるマークと恋に落ちるが、ルーシーはマークが別の女性とも関係を持っていることを知る。ゆっくりと全ての歯車が噛み合わなくなっていく中、ルーシーの取った行動とは…。

宇宙に惹きつけられ、あらゆるコントロールを少しずつ失っていく主人公の心理状態にフォーカスする本作は、いわゆる“宇宙映画”というよりもサイコスリラーに近いテイスト。「レギオン」であらゆる映像演出を駆使しながら内面を描くスタイルを採用したノア・ホーリーは、初の長編映画監督作品となる本作でも類似する手法を活かして主人公ルーシー・コーラに接近していく。脚本はホーリーのほか、「レギオン」のプロデューサーを務めたブライアン・C・ブラウンと新鋭エリオット・ディギゼッピ。ブラウン&ディギゼッピは製作総指揮も兼任している。

本作にはナタリー・ポートマンのほか、同僚飛行士マーク役に『ベイビー・ドライバー』(2017)のジョン・ハム、ルーシーの夫ドリュー役に「レギオン」や『美女と野獣』(2017)のダン・スティーヴンスが起用された。そのほか、『デッドプール2』(2018)『ジョーカー』(2019年10月4日公開)のザジー・ビーツ、同じく「レギオン」より若手女優パール・アマンダ・ディクソン、「ハウス・オブ・カード」(2013-2018)などの重鎮エレン・バースティンが出演。映画賞での健闘も期待される注目の一作だ。

映画『ルーシー・イン・ザ・スカイ(原題:Lucy in the Sky)』は2019年10月4日に米国公開予定

ノア・ホーリー監督、『ドクタードゥーム』企画が保留中

Sources: Deadline, Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。