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『ファンタスティック・フォー』ドクター・ドゥーム単独映画、再び企画保留か ─ 多忙の脚本家、製作意志は健在「マーベルのところに戻らないと」

ドクター・ドゥーム

マーベル・コミックの人気ヒーローチーム「ファンタスティック・フォー」の宿敵、ドクター・ドゥームを描く単独映画『ドクター・ドゥーム(仮題)』が再び企画保留となっているようだ。2017年夏、20世紀フォックスによって脚本家として起用されたノア・ホーリーが米Deadlineにて現状を明かした。

『X-MEN』シリーズのスピンオフドラマ「レギオン」(2017-)、同名映画のドラマ版「FARGO/ファーゴ」(2014-)を手がけるホーリーは、「レギオン」が完結を迎えた現在、「FARGO/ファーゴ」シーズン4の準備に入っており、脚本・監督を務める映画『ルーシー・イン・ザ・スカイ(原題:Lucy in the Sky)』の米国公開も2019年10月に控えるなど、切れ目なく多数のプロジェクトに携わる身だ。

一方、ディズニーの20世紀フォックス買収を受けて企画保留となった『ドクター・ドゥーム』は、マーベル・スタジオによって検討されている状況だ。2018年6月の時点で脚本はほぼ完成していたが、このたび、ホーリー自身の作業はひとまず終了していることが明かされている。

あの映画(『ドクター・ドゥーム』)の仕事は終わったし、『レギオン』も終わって、ほんの少しだけ休みをもらっているんです。“バケーション”という言葉があると教えてもらったんですよ。“仕事をしない”という意味で、僕にはすごく興味深かったので。」

こんなジョークを飛ばしているホーリーだが、これはマーベル作品からの“バケーション”と理解すべきだろう。“バケーション”の意味を問われたホーリーは「挑戦が尽きないんですよ」と語っているのだ。「今は『ファーゴ』がすごく大切だし、作業に入るのが楽しみな新しい本もあるし、次の映画をどうするかも考えてるんです」。

しかし、かつて『ドクター・ドゥーム』について「なんとか(現状を)切り抜けたい。現在のわれわれに必要な物語だと思います」と語っていたホーリーは、まだ製作そのものを諦めたわけではないようだ。

しばらく時間をおいて、彼ら(マーベル)のところに戻らなければいけません。映画を作りたいということ、実現できるかどうかを探りたいということをお話ししないと。キャラクターたち(ファンタスティック・フォーやドクター・ドゥーム)でどんなことをやるという計画があるのかどうか、彼らに僕のビジョンを受け入れてくださるかどうかにかかわらず、ですね。今のところ、プッシュするのは僕の役目。一息入れたら、なるべく早くやりますよ。

ちなみにマーベル・スタジオは、マーベル・シネマティック・ユニバースのフェイズ4まで作品のラインナップを発表しているが、『X-MEN』『ファンタスティック・フォー』のキャラクターについては将来的な登場を示唆したのみにとどまっている。

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。