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ギャスパー・ノエ監督最新作『ルクス・エテルナ 永遠の光』混沌とした本編映像が公開 ─ 監督からのコメントも「本当に凄かった」

ルクス・エテルナ 永遠の光
c2020 SAINT LAURENT-VIXENS-LES CINEMAS DE LA ZONE

『エンター・ザ・ボイド』(2009)『CLIMAX クライマックス』(2018)などで知られる鬼才、ギャスパー・ノエ監督最新作『ルクス・エテルナ 永遠の光』が2021年1月8日(金)より全国順次公開される。この度、ギャスパー・ノエのコメント及び混沌とした本編映像が到着した。

本作は、ベアトリス・ダルという女優による初監督作の撮影現場が舞台となる。魔女狩りを題材にした映画で主演を務めるのは、シャルロット・ゲンズブール。この日は磔の場面が撮影される予定だが、ベアトリスを監督の座から引き下ろそうと目論むプロデューサーや、シャルロットをスカウトしようとする新人監督、現場に潜り込んだ映画ジャーナリストなど、それぞれの思惑や執着が交錯し、現場は次第に収拾のつかない混沌状態へと発展していく。

公開された映像では、赤く染まった空を背景に、火を持つ群衆、サングラスをかけたシャルロットと2人の女性が柱に縛られるという、ベアトリス・ダル監督による磔の場面の撮影が行われている。怒号が飛び交い、撮影現場が徐々に混沌とした状態になる様子にも注目だ。

本作に出演するベアトリス・ダルとシャルロット・ゲンズブールは「火と氷ですね」という質問に対して、ギャスパー・ノエは以下のようにコメントしている。

「それがいいですよね。彼女たちはそれぞれにとても強い個性があります。奇妙なのは、最終日にあのような演技が出てくるとは思っていませんでした。シャルロットの磔姿を見た時といったら!本当に凄かったです!そしてベアトリスがわめき出して、スタッフに“彼女にカメラを向けて!”と叫びました。私ですら、映画がどのような結末を迎えるか分かりませんでした。本当のことを言うと、エンディングがあんなに良いものになるとは思っていませんでした!トランス状態の女優二人が、私すら予期していなかったこれらのサイコなシーンを作り上げたのです!」

アートと深い関わりを持ち続けるファッションブランド「サンローラン」のクリエイティブディレクターのアンソニー・ヴァカレロが「様々な個性の複雑性を強調しながら、サンローランを想起させるアーティストの視点を通して現代社会を描く」というコンセプトでスタートさせたアートプロジェクト「SELF」。そのプロジェクトの一つとして製作された『ルクス・エテルナ 永遠の光』は、2019年のカンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニングで上映されて、賛否両論を巻き起こし、ギャスパー・ノエは改めて唯一無二の個性を見せつけた。

『ルクス・エテルナ 永遠の光』は2021年1月8日(金)よりシネマート新宿、アップリンク吉祥寺、シネマート心斎橋他、全国順次公開。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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