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マコーレー・カルキン、ついに『ホーム・アローン』を大人のジョークに使う ─ 38歳、とにかく笑いに貪欲

https://www.youtube.com/watch?v=wCvBveM9BVM サムネイル

1990年、映画『ホーム・アローン』に主演して世界中の観客に愛されたマコーレー・カルキンは当時10歳だった。それから28年が経った2018年12月現在、マコーレーは38歳。当然、大人のジョークも言う

先日、マコーレーは米国のテレビ番組「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon」に出演。司会者のジミー・ファロンは『ホーム・アローン』の話題を出すと、マコーレーに「今の季節はマコーレー・カルキンにとって一番イイ時期ですよね!」と詰め寄った。マコーレーは「そう、そうですね」と答えると、クリスマス・シーズンの“過ごし方”について語り始めたのである。

マコーレー・カルキン、『ホーム・アローン』を大人のジョークに使う

マコーレーにとって、クリスマス・シーズンは「自分がマコーレー・カルキンであることをいつもより強く認識する」時期なのだそう。「ちょっとした波があるんで。今、上り調子ですよ」というマコーレーに、ジミーは「だって、めっちゃテレビ出てますもんね」と一言。そう、クリスマス・シーズンといえば『ホーム・アローン』がテレビで放送されるにふさわしい時期である。

「めっちゃテレビ出てる」を肯定したマコーレーは、「だからこういうことがあるんですよ」と続ける。

「新しい彼女ができて、家でテレビのチャンネルを変えてたら、『ホーム・アローン』をやってるんです。そしたら彼女が“あっ、これ観たい?”って言うんで、僕の方から“マコーレー・カルキンと一緒に『ホーム・アローン』観たくない?”って聞くんですよ。そしたら“観る~”って言われる(笑)。」

ジミーから「それ、実際にやってたんですか?」と聞かれたマコーレーは、「超やってました」と即答。

「それでだいたい、自分のせりふを小声でささやくんですよね。“釣りは取っとけ、ブタ野郎”とか。」

これにジミーが「ちょっと!」と爆笑すると、マコーレーは「とにかく、なにか言うと彼女が“やる気”を出してくれるんで」と一言。元・名子役による突然の大人向けジョークには、さすがのジミーも眉間を押さえて苦笑いするしかなかった。すぐさまマコーレーが音楽のキューを出すと、ミュージシャンも苦笑いのままドラムを叩きだす。一連の様子は上の映像でご覧いただきたい。

マコーレー・カルキン38歳、とにかく笑いに貪欲

それにしてもマコーレー・カルキン38歳、いったい何を言っているのか。しかし、どうやら現在のマコーレーはとにかく笑いに貪欲な様子である。2018年1月にはライフスタイル・コメディサイト「BunnyEars.com」を設立し、自身のミドルネームである「カーソン」を変更するため、読者に新ミドルネームの投票を求めているのだ。

2018年12月21日現在、ぶっちぎりの票を得ている新ミドルネームは「マコーレー・カルキン」。無事に採用されると、マコーレーのフルネームは「マコーレー・マコーレー・カルキン・カルキン」となる。その他の候補は米国のサメ番組と同名の「シャーク・ウィーク」、弟で俳優のキーラン・カルキンと同じ「キーラン」、マクドナルドの期間限定メニューを取り入れた「ザ・マックリブ・イズ・バック(マックリブが帰ってきた)」、そして「パブリシティ・スタント(売名行為)」がある。うーん、マコーレー・売名行為・カルキンも捨てがたい……。

さらに「BunnyEars.com」ではオリジナルグッズの通信販売も行われており、その目玉商品がこちら。その名も「マコーレー・カルキンによるマコーレー・カルキンのためのマコーレー・カルキンTシャツ」である。

 
 
 
 
 
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Everyone is allowed to be a little Macaulay for a day but only if you buy this shirt! Link in bio or… http://Bunn.fun/mackshirt #shamelessplugsaturday

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自身のウェブサイトのほか、マコーレーはゲーム版『ホーム・アローン』をとにかくこき下ろす動画に出演しては涙目で嘆く芸を見せ、同じく主演映画『ページマスター』(1994)のゲーム版を実況プレイしてみたり、ついにはGoogleアシスタントのCMで『ホーム・アローン』のケビン役を28年ぶりに再演するに至った。お気づきであろうか、マコーレー・カルキンは順調に復活を果たしつつある

早すぎた大ブレイクのために両親が離婚、プライベートが安定しない中で仕事にも恵まれなかったマコーレーには、かつて麻薬中毒説や死亡説すら流れていた。順風満帆な人生とは言いがたかっただろうが、38歳になった今、彼は『ホーム・アローン』の呪縛を乗り越え、セルフパロディにも積極的に取り組んでいるのである。10歳のケビン少年を繰り返し観てきた映画ファンなら、その姿には笑いどころか感動すらおぼえるだろう。

マコーレーの最新作は、セス・グリーン監督による2019年公開のコメディ映画『Changeland(原題)』。スクリーンで再びの活躍が観られる日を楽しみに待ちたい。

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。