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18禁ハイジ『マッド・ハイジ』のペーター、チャラい ─ その正体はチーズを不法取引する闇チーズディーラー

マッド・ハイジ
ⓒ SWISSPLOITATION FILMS/MADHEIDI.COM

あの『アルプスの少女ハイジ』をバカグロ実写化した18禁映画『マッド・ハイジ』のペーター、チャラい。イメージを覆すチャラ映像が公開された。このペーター、闇チーズの取引に手を染めているらしい。

すっかり逞しい成人男性へと成長を遂げたヤギ飼いのペーターは、本作では黒人として描かれる。「ヤギ飼いのペーターとは俺のことだ!」とスイスの伝統衣装を身にまといヤギを引き連れてチャラ登場。真面目に仕事をしているかと思いきや、恋人のハイジとの情事に耽る日々。

マッド・ハイジ
ⓒ SWISSPLOITATION FILMS/MADHEIDI.COM

花をバックにヒップホップミュージックにのせ毛皮を着て颯爽と街を歩くペーター。街の女性たちも彼に夢中だ。そんな女性たちにも帽子のつばを持ち上げ、舌なめずりをしてご挨拶をする爆チャラペーター。到着した先ではペーターの裏の顔が明らかに。なんと彼は(劇中の)スイスでは禁止されていた闇チーズの取引をする「闇チーズディーラー」だったのだ。

マッド・ハイジ
ⓒ SWISSPLOITATION FILMS/MADHEIDI.COM

極上のヤギチーズを取り出すと、取引相手が早速ナイフでワイルドに切り取りテイスティング。「濃厚でなめらかな舌触り、このブツはそこらのジャンク品とは違うぜ」と絶賛。もちろん取引は成立。大金を手に「イケてるヤギはイケてるチーズを作るぜ」とヤギ飼いとしてのプライドものぞかせるペーターだった。

幾度となく映像化されてきたヨハンナ・シュピリの児童書『アルプスの少女ハイジ』。高畑勲と宮崎駿による1974年のTVアニメは、日本やヨーロッパを含む世界各地であらゆる世代を超えて愛され続けている。このスイスが誇る名作を、同国出身の監督とプロデューサーがB級エログロバイオレンスバージョンにアレンジした、〝スイス映画史上初のエクスプロイテーション映画”が誕生。

配給会社はR15になるよう修正を入れようと試みたが、過激なシーンが画面一杯に本編で随所に繰り広げられているために、修正を断念したという。世界19か国538人の映画ファンによるクラウドファンディングで、約2億9千万円もの資金集めも話題を呼んだ。アニメ版のおなじみのシーンの数々を再現するなど、日本へのリスペクトも随所に感じられる仕上がりとなっている。 

映画『マッド・ハイジ』は2023年7月14日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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