リーアム・ニーソンと実の息子が親子役で共演『Made in Italy』米予告 ─ 亡き妻が遺したイタリアの邸宅を再訪、記憶を辿るヒューマン・ドラマ

『スター・ウォーズ』クワイ=ガン・ジン役や『96時間』シリーズなどで知られるリーアム・ニーソンと、リーアムの息子で俳優のマイケル・リチャードソン(マイケル・ニーソン)が親子共演を果たす新作映画『Made in Italy(原題)』の米予告編が公開された。
本作は、リーアム演じる自由奔放なイギリス人アーティストのロバートが、亡き妻から相続した家を売却するため、疎遠になった息子ジャックとともにイタリア・トスカーナを再訪するハートウォーミングな物語。田舎を訪れた2人は、かつて美しかった大邸宅の荒廃した姿を目の当たりにすることになる。
のどかで雄大な景色が広がるトスカーナ。20年もの間、空き家と化していた邸宅の片を付けるために、ロバートとジャックの親子は過去の思い出を連れてやってきた。「俺だったらトイレには入らないぞ、大きなイタチがいるからね。例えじゃないからな」。2人はホコリが溜まりに溜まった邸宅の掃除を進める一方で、トスカーナの街に親しんでいく。「休暇かなんかで来たの?」「前住んでた家を売りにきたんだ」。ジャックは、現地の女性ナタリア(ヴァレリア・ビレロ)と出会う。
「なんで家を売ってしまうの?」邸宅を売却する理由を訊かれたロバートは、「ジャックはこの家に良い思い出が無くてね」と息子を気遣う。一方、「何も憶えていないんだ」と呟きながらもトスカーナでの時間を過ごしていくにつれて、内に秘めていた気持ちを炸裂させてしまうジャック。他界した妻、母親をめぐる記憶でそれぞれ苦しむロバートとジャックが、異国の地で経験するものとは…。
親子役で共演するリーアムとマイケルは、2009年に妻、母親であった女優のナターシャ・リチャードソンを失っている。現実と重なる本作に出演を決めるのには、特別な想いがあったに違いない。
監督・脚本を務めるのは、『ダンケルク』(2017)でウィナント陸軍大佐役を演じたジェームズ・ダーシー。本作が長編映画監督デビュー作となる。リーアム&マイケルに加え、『ボローニャの夕暮れ』(2008)「センス8」(2015-2018)のヴァレリア・ヴィレロと『トスカーナの休日』(2003)『gifted/ギフテッド』(2017)のリンジー・ダンカンが出演している。
映画『Made in Italy(原題)』は、2020年8月7日米国にて公開予定。