『マッドマックス 怒りのデス・ロード』故ヒース・レジャーが主演候補だった ─ メル・ギブソンとトム・ハーディとの共通点を監督が紐解く
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)にて主演に抜擢されたのは、前作までシリーズを牽引してきたメル・ギブソンに代わりトム・ハーディ。ところが、当初は『ダークナイト』(2008)ジョーカー役の怪演で知られる故ヒース・レジャーの名前が主演候補として挙げられていたようだ。
New York Comic Conのインタビューにて、ジョージ・ミラー監督は、ヒース・レジャーについて「彼がオーストラリアに来る度に電話で話していました。常に彼の事は頭の片隅にありましたね」と語った。そして、レジャー、ハーディ、ギブソンという三人の俳優の共通点について、自身の監督作『ベイブ』シリーズを引き合いに出しながら以下のように明かしている。
「彼らは共通して動物的な感性に溢れている存在だと感じましたね。私は『ベイブ』シリーズで動物たちと仕事を共にしました。動物たちと戯れると、素晴らしい出来事が起こる一方で、動物達の内なる謎にも気付かされます。三人共に人間として親近感がありますが、同時に決して理解する事の出来ない謎を秘めていました。カリスマ性の本質と、矛盾した性質、それらを全員が共通して持っていたということですね。」
2008年、ヒース・レジャーは28歳の若さで急逝してしまった。その結果、トム・ハーディが抜擢される事になった訳だが、様々な想いや激しく伸し掛かる期待感の中、圧倒的な演技で人々を魅了。本作を愛して止まない筆者としても、一切異論の無い配役とあって、マックス役を演じるヒース・レジャーを是非とも見てみたかった……。
ちなみに、米The Hollywood Reporterによると、本作でシャーリーズ・セロンが演じた女戦士フュリオサ役には、『ワンダーウーマン』(2017)のガル・ガドットも出演候補として挙げられていたそう。こちらも気になるばかりだ。
▼『マッドマックス』の記事
『マッドマックス:フュリオサ』R指定作品に ─ 「激しい暴力とおぞましい描写」のため、前作超えの激烈アクションに期待 V8!V8!V8! 『マッドマックス:フュリオサ』15分のアクションシーン撮影のため78日間かける ─ スタントマン毎日200人稼動 凄まじいな 『マッドマックス:フュリオサ』クリヘム将軍が携えるクマちゃん人形が気になる ─ マッド全開のポスター&場面写真が到着 怒りを解放しろ 『マッドマックス』シリーズ継続のアイデアあり? ─ 『怒りのデス・ロード』時に「小説」書き溜めたジョージ・ミラー V8!V8!V8! 『マッドマックス:フュリオサ』5月31日公開決定 ─ 日本版オリジナル劇場予告も到着 生き残れるのは、狂ったやつだけ
Source: New York Comic Con , Comicbook.com , The Hollywood Reporter