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ジョナサン・メジャース逮捕、無罪を主張 ─ 出演広告の取り下げなど早くも影響現れる

ジョナサン・メジャース Jonathan Majors
Fred Duval / SOPA Images/Sipa US/Newscom/Zeta Image

『アントマン&ワスプ:クアントマニア』のヴィラン、征服者カーン役で注目された俳優のジョナサン・メジャースが2023年3月25日(米時間)、ニューヨーク市警に逮捕された出来事について、メジャースの弁護側が無実を主張する声明を発表した。起用広告も取り下げられており、早くも逮捕の影響が生じている。

メジャースは30歳の女性に対する絞首、暴行、ハラスメントの容疑で逮捕された。ニューヨーク市警が25日午前11時頃、マンハッタンのチェルシー地区のアパートにてメジャースの身柄を拘束した。メジャースと女性の間柄は明らかになっていなかったが、2人が口論になった後、メジャースが暴行に至ったとの報道だった。

女性は耳の後部に裂傷、顔にあざ、首に軽傷を負った。病院に搬送され、容態は安定しているという。

その後の情報で、被害にあったとされる女性はメジャースのガールフレンドであり、ブルックリンのバーに出かけた帰路のタクシー車内で口論になっていたことがわかった。被害者は、メジャースが別の女性とメッセージのやり取りをしているところを目撃し、携帯電話を盗み見しようとしたことがメジャースを激昂させたと証言。メジャースは被害者の手を掴み、平手打ちし、首の後ろに手をまわしたという。女性はタクシーを途中下車させられ、メジャースは別のどこかで一晩を過ごした。女性は翌朝になって警察へ行き、被害届を提出した。

事件の直後、メジャースの代理人は「彼は悪いことをしていない」と無罪を主張していた。その後、メジャースの弁護人は次の声明を発表している。

「ジョナサン・メジャース氏は全く無罪であり、知り合いの女性との口論による被害者であることが証明されています。すべての告発が速やかに取り下げられるよう、証拠を迅速に収集し、地方検事に提出してまいります。」

弁護側が揃えた証拠は、タクシー車内の防犯ビデオ映像や、運転手の目撃証言で、決め手となるのは女性が申し立てを取り下げるという2種類の書面。メジャースは一切暴行を加えていないといい、「残念ながら、この事件は女性が感情的危機に陥り、昨日病院に運ばれたというものです。このような状況で、ニューヨーク市警は身柄を拘束せざるを得ず、そのためにメジャースが逮捕されただけなのです」と弁護士は主張。「我々は、この容疑がすぐに取り下げられることを期待しています」。

既にメジャースは釈放されており、5月に出廷する予定。釈放時、「FREEDOM FREEDOM(自由 自由)」とかかれたキャップを被っていたことが話題となった。

メジャースは『アントマン&ワスプ:クアントマニア』で征服者カーンを演じ、今後のマーベル・シネマティック・ユニバースでは複数年、複数作品に渡って“ラスボス”的なヴィランを演じることで注目されていた。また、3月3日に米公開されたばかりのワーナー映画『クリード 過去の逆襲』でも対戦相手のボクサーを演じている。事件の前日には、ボディビルダー役を演じる主演最新作『Magazine Dreams(原題)』12月8日の米公開予定が発表されたばかり。今ハリウッドが最も期待する俳優のひとりだ。

この度の事件が今後の作品に影響を及ぼす可能性については、調査の進展を注視する必要がある。一方で米陸軍は、メジャースを起用していた広告を取り下げた。戦場や災害救助など、米軍が活躍した歴史上の様々な光景をメジャースが渡り歩きながら、志願兵を呼びかけるキャンペーンだ。

同広報担当は、「ジョナサン・メジャース氏の逮捕を知り、彼の容疑に深い懸念を抱いています。メジャース氏は有罪判決が下るまでは無罪でありますが、この疑惑の調査が完了するまで、広告を取り下げるのが賢明であると判断いたしました」と発表した。

Source:THR,TMZ,DailyMail,Deadline(1,2),CNN

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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