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ロメロ『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の知られざる舞台裏描く映画が発表、「ウォーキング・デッド」監督が手がける

ジョージ・A・ロメロ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/26434015733/

『ゾンビ』(1978)などでおなじみのジョージ・A・ロメロのデビュー作にして、ホラー映画に革命を起こしたとされる衝撃作、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968)。その舞台裏を描く新作映画が進行中であることがわかった。米Deadlineが報じている。

2017年に逝去したホラーのマエストロ、ジョージ・A・ロメロがメガホンをとった『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』では、一軒屋に立てこもる男女たちに、蘇った死者たちが容赦なく襲いかかる恐怖の物語が描かれた。その舞台裏に迫る映画を手がけるのは、監督のグレゴリー・ニコテロだ。人気ドラマ「ウォーキング・デッド」(2010-)のさまざまなエピソードでメガホンをとってきたニコテロは、ロメロから影響を受けた芸術家のひとりであり、『死霊のえじき』(1985)や『ランド・オブ・ザ・デッド』(2005)では、特殊メイク・アーティストやキャストとして、ロメロ監督作への参加経験もある。

2017年に巨匠の追悼式に出席したニコテロは、そこでロメロの旧友たちが、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の制作秘話について話し合うのを聞き、ゾンビ映画に多大な影響を与えた名作の舞台裏映画の構想を思い付いたという。低予算かつ映画制作経験が決して豊富ではなかった製作陣が手探りで作り上げた傑作の舞台裏に、ニコテロは激しく心を動かされたそうだ。

監督を務めるニコテロによると、舞台裏に迫る本作のコンセプトは、「ロメロの心の内と彼の性格を見せる」ことが肝であり、「何をやっているのか全く分からない人たちが集まって、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を作っていく」というもの。また、もともとの映画を再現する場面はモノクロで、そうでないシーンはカラーで撮影する予定とのことだ。

なおニコテロは、ジョージ・A・ロメロの妻、スザンヌ・ロメロと協力して必要な権利を獲得しているようで、これから脚本家に依頼を出す予定と伝えられている。『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の舞台裏映画では、一体どんな知られざる物語が描かれるのか。

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Source:Deadline

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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