「イアン・マルコムは夕陽に向かって走り去ったのです、たぶん」 ─ 賛否『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』には「みなさん意見をお持ちですね」とジェフ・ゴールドブラム

『ジュラシック・パーク』シリーズから伝説のアラン・グラント(サム・ニール)、エリー・サトラー(ローラ・ダーン)、イアン・マルコム(ジェフ・ゴールドブラム)を復活合流させ、新時代の『ジュラシック・ワールド』オーウェン・グレイディ(クリス・プラット)やクレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)らとの夢の共演を描いた『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022)は、しかし賛否の激論を巻き起こした作品だ。この作品をもってシリーズは一旦の区切りを迎え、現在は次世代作『ジュラシック・ワールド リバース』が準備中である。
『リバース』では、『アベンジャーズ』スカーレット・ヨハンソンや『グリーンブック』(2018)マハーシャラ・アリ、「ブリジャートン家」(2020)ジョナサン・ベイリーらが出演。これまでのシリーズのキャラクターたちは登場しないとされる。
この新作について、イアン・マルコム博士役としてフランチャイズを引き締めたジェフ・ゴールドブラムは英Total Filmにて、やはり再登場の可能性を遠回しに否定。「私が思うに、イアン・マルコムは夕陽に向かって走り去ったのだと思います、たぶん」と、哀愁あふれるコメントを語った。
「次回作では、私の友人であるスカーレット・ヨハンソンと、私の新しい友人である『ウィキッド』ジョナサン・ベイリーが手綱を握るわけです。観るのが待ち切れないですね。良いアイデアだと思います。」
イアン・マルコム博士といえば、恐竜の脅威を警告してきたカオス理論専門の数学者だ。新シリーズでは『ジュラシック・ワールド/炎の王国』に登場したのち、『新たなる支配者』でも大々的に復帰。ところが同作では恐竜の脅威というよりも、凶暴化した巨大イナゴ大群への対処に時間が割かれ、ファンの間で賛否両論となった。
「私は良い時間を過ごしましたよ。楽しい仕事ができましたし、良いものを作るために楽しみました。チケットもタップリ売れたということでね」と振り返るゴールドブラムだが、「でも……(笑)」と含みあるコメントを続ける。「みなさん、あの映画には意見をお持ちのようです。良い映画を作るというのは、難しいものですね」。
『新たなる支配者』では、ローラ・ダーンやサム・ニールら旧友と再会できたことが「とても楽しい経験でした」と語るゴールドブラム。撮影時には、「映画を成功させることや、契約を果たすことの責任」について集中していたと振り返っている。

新たなメンバーで作られる次世代作『ジュラシック・ワールド リバース』はすでに主要撮影が終了済み。監督は『GODZILLA ゴジラ』(2014)や『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)のギャレス・エドワーズ。『新たなる支配者』から5年後、地球環境が恐竜を受け付けないことが明らかになった世界を描くという。US公開は2025年7月2日で、意外にも間もなくである。
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Source:Total Film