【ネタバレ解説】「マンダロリアン」シーズン3第6話にクリストファー・ロイドとジャック・ブラックが登場 ─ プリクエル要素も多数

この記事には、「マンダロリアン」シーズン3チャプター22(シーズン3第6話)『傭兵』のネタバレが含まれています。

2つのマンダロリアンの運命とは?
本題のストーリーに話を戻すと、今回はマンダロリアンの文化に関して何度も言及されている。まずは、賞金首となったモン・カラマリ種族の王子が連行される際に「君らは高潔なはず」と発言。プラジール15では、ボンバルディエ卿が「兵器や武装が文化特性なんだろ」と言い、武器の存在が禁止された町において、ディンとボ=カターンの武器持ち込みを特例扱いした。極めつけに物語の最後には、マンダロリアンの伝統である決闘が繰り広げられる。
本話では、元ナイト・アウルのメンバーたちが“マンダロリアン”として復帰し、そして進化を遂げようとしていた様子を描いたのではないだろうか。本作シーズン2で、助けを求めに来たディンに対し、ボ=カターンとコスカ・リーヴスは「(マンダロリアンの)誰もが賞金稼ぎじゃないのよ」と返す。今回は、そのコスカがモン・カラマリに対し「高潔も物入りでね」と言っており、“道”から外れていることが明示された。
ボ=カターンは彼らを“高い志”の元へ引き戻すため、まずは伝統に則り決闘でアックスに挑んだ。一度相手の考え方に寄り添った上で「同胞の間で血を流すのはうんざり」「マンダロリアンは結束してこそ強い」と語りかける。ここで皆が大義の下に結集できていれば、ヘルメット外しを許したチルドレン・オブ・ザ・ウォッチのように、ナイト・アウル側も旧習を乗り越えるところまで到達していたであろう。
しかし、ディン・ジャリンが伝統を都合良く解釈した説得で場を収めてしまい、結局は“ダークセーバーの下での結集”となってしまった。もちろん、より強き者がセーバーを持つべきという意味でディンの主張は正しいが、あのサイボーグはダークセーバーを求めて決闘したわけでもない。結果として、ボ=カターンがセーバーを失えば、ナイト・アウルはまた離散してしまうだろう。
今後の展開としても、血筋を重んじるナイト・アウルと「(マンダロリアンは)教義だ」と信じるチルドレン・オブ・ザ・ウォッチが手を携えることができるのか怪しいところである。佳境に入ってきた「マンダロリアン」シーズン3。ラスト2話にも期待したい。
「マンダロリアン」シーズン3はディズニープラスにて独占配信中。
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