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「マンダロリアン」テーマ曲、わずか数秒で採用「よし、これだ」 ─ シーズン2の行方、作曲家が予告

マンダロリアン
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笛の音が孤独に響き、やがて雄大なオーケストラへ。『スター・ウォーズ』初の実写ドラマシリーズ「マンダロリアン」のテーマ曲は、まさに孤高のバウンティ・ハンター、マンドーの冒険を象徴するかのような楽曲だ。

作曲したのはルドウィグ・ゴランソンという現代映画音楽の名手。『ブラックパンサー』(2018)で民族楽器を取り入れた劇中曲を生み出し、アカデミー作曲賞にも輝いている。

そんなゴランソンは米Deadlineに、「マンダロリアン」テーマ曲が生まれるまでのエピソードを明かしている。ゴランソンは、「マンダロリアン」製作総指揮ジョン・ファヴローから招集を受けた日のことを振り返る。

カリフォルニアはプラヤ・デル・レイにあるファヴローのオフィスに呼ばれると、「大部屋の真ん中に、ドラマの素晴らしいビジュアルアートに囲まれたジョンがいた」とゴランソン。「ジョンがやってきて、侍映画からウェスタンまで、ドラマのインスピレーションについて僕に聞かせてくれたんです。僕もまぁビックリして、とても刺激を受けました。話し合いが始まった時点で、これは面白いことになりそうだと実感していたんです」。

『スター・ウォーズ』楽曲といえば、堂々たる映画のロゴと共に、爆発するように始まるテーマ曲や、ダース・ベイダーのテーマ曲など、誰もが知る名曲ぞろい。「ジョン・ウィリアムズが『スター・ウォーズ』で作った曲は、おそらく史上最高の映画音楽」「子供の頃に感じた、あのビジュアルと音楽の感覚を未だに覚えている」と語るゴランソンは、「僕もあの感覚を再創造したいと思った」「ジョン・ウィリアム級に偉大な曲を書こうとする人はいない」と続けている。

「マンダロリアン」のビジュアルや脚本を受け取ったゴランソンはスタジオにひと月ばかり籠もり、即興演奏や瞑想を経て、5曲を生み出した。その後はこんな調子だったという。

「曲を録って、撮影現場のジョンに会いに行ったんですけど、その時彼はブライス・ダラス・ハワードと撮影に出ていたんです。彼に呼ばれて、それで僕はスマホでマンドーのテーマの最初の方を再生したんです。数秒したら、ジョンが再生を止めて、“よし、これだ。これがこのドラマの音だ”と。」

「マンダロリアン」の壮大な世界観に合う楽曲を作るのに、「オーガニック、テクノロジー、そしてオーケストラの3要素が揃えば、どんなものでも作れる」と語るゴランソンのテーマ曲のおかげもあって、ドラマは批評家とファンの双方から素晴らしい評価を受けている。既にシーズン2の配信も2020年秋に決定しているが、ゴランソンも2ヶ月ほど前から作曲に携わっているという。「ジョンは、僕が存在も知らなかったようなところにストーリーを持っていっています。すごく楽しいと思いますよ」と予告した。

Source:Deadline

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THE RIVER編集部THE RIVER

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