マリリン・マンソンのマリリン・マンソン、マーベル映画ヴィランを演じたい? ─ マリリン・マンソンのメンバーが語る

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)で音楽を手がけたタイラー・ベイツが、アメリカのカリスマ的ミュージシャン、マリリン・マンソンがマーベル映画に悪役として「きっと出たがる」と発言した。
ロブ・ゾンビ作品や『ウォッチメン』などのザック・スナイダー作品、『ジョン・ウィック:チャプター2』などの音楽で知られるタイラー・ベイツは、マリリン・マンソン率いるロックバンド「マリリン・マンソン」にもギタリストとして参加している。The Hollywood Newsのインタビューに登場したタイラーは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』ジェームズ・ガン監督と、バンドメンバーであるマリリン・マンソンといった二人のカリスマと仕事を共にすることについて、次のように答えた。
「二人とも全く違うけれど、どちらもすごく頭が切れる。ジェームズ・ガンは秀才で、ハリウッドで重要な作品を撮ってくれるだろうとずっと思っていました。一緒に仕事をする相手には自分をアーティストとして最高な形で引き出してもらいたいものですが、二人ともそうしてくれました。」
タイラーによれば、文字から映像を作り上げる映画のクリエイティブと、歌声や楽器でやり取りできるバンドのクリエイティブは全く異なるものだという。
「マンソンとは自由に創作を交わしています。ジェームズ・ガンとは、映画における言語が私たちにとっての会話になっていく。だって、脚本のためにアイデアを練って、その文字から映像という真逆のものに仕上げていくのですから。既に存在するものを参照するのとはわけが違います。」
ここでインタビューは、「『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』出演について、マリリン・マンソンに話してみたことはある?」という質問へ。タイラーが「ジェームズ・ガンとディズニーは歓迎してくれないでしょうね」と答えるように、アンチクライスト・スーパースターのディズニー作品登場は、たとえマンソン本人が熱望しても難しい事情があるだろう。
「でも、マンソンはマーベル映画のヴィランをやりたがっているはずですよ。あの人、もっと演技をやりたいって言ってましたから。」
そんなタイラー・ベイツが音楽を手がける最新作は、シャーリーズ・セロンとジェームズ・マカヴォイ主演の『アトミックブロンド』。この作品でタイラーとマンソンは、バンド「ミニストリー」のカバー曲”Stigmata”を提供している。タイラーは『アトミックブロンド』の音楽を、「1980年代が舞台で、音楽は当時の印象主義、されどコンテンポラリーっぽい」仕上がりだと紹介する。

『アトミックブロンド』は、アメリカでは公開初週に『スパイダーマン:ホームカミング(3週目)』を押さえ4位に登場、Rotten TomatoesやIMDbでも概ね高評価を得ている話題作だ。監督は、これまで多くのアクション映画でスタントを担当してきたデヴィッド・リーチで、今作が単体監督デビュー。『デッドプール2』監督にも決定している注目株だ。タイラーもその手腕を絶賛する。
「いままで僕が手がけた中でもベリー・ベストの中に入りますね。すっごく良い。デヴィッド・リーチはこれから化けますよ。」
『アトミックブロンド』は、2017年10月20日より全国ロードショー。『ジョン・ウィック』シリーズに続く新たなスタイリッシュ・アクション快作として期待されている。
Source:http://www.thehollywoodnews.com/2017/08/22/marilyn-manson-love-villain-marvel-movie-tyler-bates-guardians-galaxy-vol-2-interview/
https://music.mxdwn.com/2017/08/06/news/marilyn-manson-covers-stigmata-by-ministry-for-atomic-blonde-soundtrack/
http://www.the-numbers.com/box-office-chart/weekend/2017/07/28
http://www.imdb.com/title/tt2406566/?ref_=nv_sr_1
https://www.rottentomatoes.com/m/atomic_blonde_2017/
Eyecatch Image:Andreas Lawen, Fotandi