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『スター・ウォーズ』スピンオフ『ハン・ソロ』より登場人物がひとり消滅 ― 監督交代で俳優のスケジュール合わず

『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ(アナザー・ストーリー)作品、『ハン・ソロ(仮題)』より登場人物のひとりが本編から全てカットされることがわかった。米Deadlineに対して、出番をカットされる張本人のマイケル・ケネス・ウィリアムズが語っている。

映画『それでも夜は明ける』(2013)や『インヒアレント・ヴァイス』(2014)などに出演し、ドラマ『ナイト・オブ・キリング 失われた記憶』(2016)でエミー賞にノミネートされたウィリアムズは、『ハン・ソロ』で“半分が人間、もう半分が動物”という設定のキャラクターを演じていたという。しかし完成する本編で、その姿を観ることはできそうにない……。

膨大な再撮影、スケジュール調整叶わず

『ハン・ソロ』は、当初フィル・ロード&クリス・ミラー監督の手で撮影が進められてきた。しかし2017年6月、本撮影の3分の2を終えた時点で両監督が突然の降板。理由は「創作上の相違」だといわれており、ルーカスフィルム側のスタッフと衝突したという説が有力だ。その後『ハン・ソロ』はベテランのロン・ハワードを新監督に迎えて製作が続けられている。

しかし予想通り、本作は大規模な再撮影を避けて通れない状況のようである。そこで『ハン・ソロ』からウィリアムズの出番がすべてカットされるに至ったのは、再撮影とウィリアムズ個人のスケジュールが調整できなかったためだというのだ。
現在、ウィリアムズは南アフリカにて新作『ザ・レッド・シー・ダイビング・リゾート(原題:The Red Sea Diving Resort)』の撮影に参加している。ちなみに同作はクリス・エヴァンスやヘイリー・ベネットらが出演する伝記映画だ。

ウィリアムズは事の経緯をこのように話している。

「ロン・ハワードが映画を完成させるべく雇われた時、僕の役柄にも再撮影が必要だという話題になりました。プロデューサーたちがロンに求めた、映画の新しい方向性にマッチさせるためです。
再撮影のためロンドンのパインウッド・スタジオに飛んでほしいと1ヶ月前に求められました。でも僕はここ、アフリカの現場にいます。そういうスケジュールですからね。ドラマ『ハップ・アンド・レオナルド(原題:Hap and Leonard)』のあと、11月の終わりまで希望には応えられそうにないんです。それでは僕をみんなが待つことになるし、2018年5月の公開を延ばすことにもなるでしょう。呼んでもらいましたが、行くことができなかったんです。だから編集してもらうしかありませんでした。」

ストーリーやキャラクターの詳細はわかっていないものの、彼は「監督たちと作った役柄は最高だったと思います。カッコいいキャラクターができました」と語っている。本編で観られないのが本当に残念だ……。

もっとも今後、ウィリアムズが『スター・ウォーズ』作品に再び出演するという可能性はゼロではない。

「僕はスター・ウォーズのファミリーではない、と決まったわけじゃないと思うんです。(撮影は)ファミリーのみんなとの良い思い出だし、みんなにとっても良い思い出であることを願っています。すばらしい人たちの集まりでした。ルーカス・ファミリーもね。」

映画『ハン・ソロ(仮題)』は2018年5月25日より全米公開予定。

Source:?http://deadline.com/2017/08/michael-k-williams-han-solo-movie-roll-cut-reshoots-1202153750/
c Twentieth Century Fox Film Corporation 写真:ゼータ イメージ

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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