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『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』続編の可能性は? ─ マリオ役クリス・プラットたちが語る

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
THE SUPER MARIO BROS. MOVIE

“スーパーマリオ”の史上初となる長編アニメ映画化であり、2023年を代表する大ヒット作のひとつ『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。全世界興行収入は13億6,136万ドルで、『バービー』に続いて今年第2位に輝いた。

すでに世界中のファンが続編を求めている本作だが、残念ながら、任天堂&イルミネーションは現時点で続編の製作を発表していない。実現の可能性について、公の場で語られたコメントも決して多くはないのだ。

最も有力なものは、イルミネーションCEOのクリス・メレダンドリ氏が、続編の開発に意欲を示した言葉だ。米国公開直後の2023年4月、メレダンドリ氏は続編やスピンオフの可能性を問われると、「まだその話はできません。私自身は(任天堂と)今後も取締役会での仕事を続けていきますし、さらなる作品をつくれることを願っています」話したのだ。

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また2023年6月には、マリオ役の声優を務めたクリス・プラットが、続編に関するニュースが「もうすぐ」発表されると述べた。しかし、当時は2023年5月に始まった全米脚本家組合(WGA)のストライキの真っ只中であり、クリスも「すべてが保留になっています。(ストライキが終結したら)今後について話し合いが始まるでしょう」と語るにとどまったのだ。ストライキは9月27日に終結したが、「もうすぐ」発表されるというニュースはいまだ届いていない。

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』をめぐっては、出演者たちが早くからスピンオフ企画に興味を示していた。ルイージ役のチャーリー・デイは『ルイージマンション』の映画化を、ドンキーコング役のセス・ローゲンは『スーパードンキーコング』に基づくスピンオフ映画を、ピーチ姫役のアニャ・テイラー=ジョイはピーチ姫の単独作品を求めたのである。

もっとも、現時点で声優陣に続編やスピンオフの知らせは届いていない模様。2023年12月、クッパ役のジャック・ブラックは「(続編については)沈黙が続いています。僕だけが喋っていますが、喋っていいのかどうかもわからない」と米Varietyのポッドキャストにて話した。続編をやりたくてしかたがないというブラックは、『クッパの復讐(Bowser’s Revenge)』というタイトルを提案しているほどである。「全編ミュージカルにすべきだと思う。トッド・フィリップスがおそらく『ジョーカー』の続編でやるような感じで」。

世界的ヒットを受けて、おそらく、いずれ『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の続編は製作されることになるだろう(なにしろ、本編にも続編を予感させるシーンは準備されていたのだ)。しかし、その時期がいつになるかはわからない。任天堂は『ゼルダの伝説』の実写映画化に着手しているほか、2023年3月には『名探偵ピカチュウ』(2019)の続編企画も再び始動させているのだ。今は首を長くして、続報の到着をじっと待つことにしよう。

Source: Bloomberg, Entertainment Tonight, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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