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「スター・ウォーズの主人公はハン・ソロだと思ってた」ルーク役マーク・ハミル、40年越しの告白

スター・ウォーズ
©Twentieth Century-Fox Film Corporation Photographer: John Jay 写真:ゼータ イメージ

2017年9月25日に66回目の誕生日を迎えたマーク・ハミルは、『スター・ウォーズ』公式サイトのロングインタビューに登場し、様々なエピソードを明かしている。自身が演じるルーク・スカイウォーカーといえば、映画史を代表する人気キャラクターの1人だが、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)製作当時、脚本を読むまで自分の役が主人公となることを知らなかったという。

「(当時)脚本の全体は渡されていなくて、自分のシーンだけを与えられていたんです。そもそも、まずオーディションがありましてね、役に相応しい年齢の子らは街中みんな体格や身長や見た目やアレコレを見られたんです。そして色々と話して、インタビューがあったんですが、映画の話は全然聞きませんでした。そしたらシーンをもらえて、(テスト撮影を)やってみることに。”待てよ、もう進んじゃってるの?ドッキリか何かじゃないの?”と思いました。

ハリソン・フォードとテストしたんだけど、何をやってるのかサッパリわかりませんでした。ジョージ・ルーカスは”ようし、じゃあちょっとやってみて後で話そうか”なんて言ってましたが、これがジョージ流なんですよね。そこから数年たってわかったんですけど、ジョージって”じゃあやってみよっか”だけ言って、後から話すなんて絶対ないんですよ(笑)。」

その当時、マリブのビーチ沿いで、ワンルームの独身生活を送っていたマークは、受け取った脚本を読み始めたときの光景を「忘れもしない」と語る。

「椅子に座って、海を向かいにして、タイトルページを開いてみたらこんなことが書いてあったんです。

“ルーク・スターキラーの冒険 ウィル銀河史より サーガ・ナンバー・ワン:ザ・スター・ウォーズ”

ちょっと待てと。テストしたとき、どうやらハリソンが主役だったじゃないかと。僕はハリソンの相棒役じゃなかったのかと。脚本を読んでみて、おいちょっと待ってくれと。ルーク・スターキラーだって?そんなバカなと。とにかく読み始めてみて、わかりますよね、あの”遠い昔、遥か彼方の銀河系で”があって。」

思いがけず自らの役が主人公となっていた脚本を読み終え、椅子から飛び上がったというマークは、そのストーリーを最もお気に入りの映画の一つだという『オズの魔法使い』になぞらえて語る。

「ドロシーが女の子じゃなくて男の子になって、カンザスではなく、退屈な砂漠の惑星を飛び出すようなものでしょう。不思議なものやクリーチャーやロボット、ヴィランにヒーローたちが溢れる世界にね。とにかくビックリしました。”どうやって実現するんだろう、これ?空飛ぶ車に光る剣って…”とも思いました。専門用語を理解するのにも時間がかかりましたね。ライトセーバーだ!って。今ではお馴染みですがね。」

マークは、『新たなる希望』で映画デビューを果たしたばかりのころのあどけない思い出も語ってくれている。ベン・ケノービ役アレックス・ギネスは母と一緒に大ファンだったというマークは、撮影でアレックスと同室になったときに「僕、こんな人の目の前で話せるだろうか…」と緊張しきっていたという。

今や自身がレジェンドの立場となり、ついにメイン・ストーリーに本格復帰を果たす『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は、2017年12月15日公開。

Source:http://www.starwars.com/news/the-last-jedi-speaks

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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