Menu
(0)

Search

マーベル、「ハワード・ザ・ダック」「M.O.D.O.K.」ほか新作アニメ5作品を製作へ ─ クロスオーバー前提、米Huluで

[左]Photo by big-ashb https://www.flickr.com/photos/big-ashb/37039820102/ [右]Photo by Daniel https://www.flickr.com/photos/ironhide/3403080004/ Remixed by THE RIVER

マーベル・テレビジョンと米Huluは、大人の視聴者をターゲットとした新作アニメシリーズ4作品を製作することを発表した。各シリーズの主人公となるのは、ハワード・ザ・ダックM.O.D.O.K.ヒットモンキー、そして女性ヒーローのティグラ&ダズラーの4組。それぞれコミックを中心に人気のキャラクターたちが、クロスオーバー・シリーズ「ザ・オフェンダーズ」を前提としてアニメの世界で大暴れする。

各シリーズを通して製作総指揮を担当するのは、マーベル・テレビジョン代表のジェフ・ローブ氏。強力な布陣で臨む新アニメシリーズ、いったいどうなる…?

M.O.D.O.K.

M.O.D.O.K.
Photo by Daniel https://www.flickr.com/photos/ironhide/3403080004/ Remixed by THE RIVER

M.O.D.O.K.とは、秘密結社「A.I.M.」の科学者ジョージ・タールトンが、組織の実験台となってコンピューター人間へと改造されてしまったスーパーヴィラン。巨大な頭部と小さい身体が特徴で、驚くべき知性と精神波を操って敵を攻撃する。このたび発表されたアニメ「マーベル M.O.D.O.K.(邦題未定、原題:Marvel’s M.O.D.O.K.)」では、自らの邪悪な一面や、手のかかる家族との間で葛藤する姿が描かれることになるようだ。

脚本・製作総指揮は、米国の風刺アニメ番組「American Dad!(原題)」や「コミ・カレ!!」(2009-2015)に携わったジョーダン・ブラムと、スタンダップ・コメディアン&俳優として活躍するパットン・オズワルトが務める。

ヒットモンキー

コミックに登場するヒットモンキーは、“殺し屋を殺す殺し屋”のニホンザル。かつては普通のニホンザルだったが、傷ついた殺し屋を自分の群れが保護したことでほかのサルたちと対立。しかし殺し屋を追ってきた集団に仲間を皆殺しにされると、殺し屋の格闘術を見よう見まねで学んだ能力を武器に立ちあがるという設定だ。

アニメ「マーベル ヒットモンキー(邦題未定、原題:Marvel’s Hit Monkey)」では、コミックの設定に若干の改変が加えられるとみられる。不当な扱いを受けてきたニホンザルが、アメリカ人暗殺者の幽霊による教えを受けて、東京の闇社会で成りあがっていくストーリーになるようだ。「ダークで残酷、かつ愉快な復讐譚」を執筆するのは、映画『俺たちフィギュアスケーター』(2007)やNetflixドラマ「フレークド」(2016-2017)を監督したジョシュ・ゴードン&ウィル・スペック。二人は製作総指揮も兼任する。

ティグラ&ダズラー

虎のような姿をしたティグラは、「ザ・キャット」としてコミックの世界に登場、ストリート・ヒーローとして活躍したのちにアベンジャーズにも参加する女性ヒーローだ。かたやダズラーは人気歌手という設定で、音を光へと変換する能力を持つミュータント。のちにX-MENに加わっている。

アニメ「マーベル ティグラ&ダズラー・ショー(邦題未定、原題:Marvel’s Tigra & Dazzler Show)」は、ともにヒーローであり親友同士のティグラーとダズラーが、作り話の蔓延するロサンゼルスの街を舞台に、自分たちが正しく認識されることを求めて戦う物語。脚本は『ガールズ・トリップ』(2017)や『トロールズ』(2016)、『くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密』(2013)などのエリカ・リヴィノジャ、コメディアン&女優のチェルシー・ハンドラーが共同執筆。製作総指揮も兼任する。

ハワード・ザ・ダック

ハワード・ザ・ダック
『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』© Lucasfilm Ltd./Universal Pictures 写真:ゼータイメージ

別次元の惑星からフロリダへやってきたハワード・ザ・ダックは、カルト的に愛される映画『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』(1986)も製作される、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズにもカメオ登場するなど、コミックファンのみならず多くの映画ファンに認知されている人気キャラクターだ。

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly