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『アベンジャーズ』ルッソ兄弟と「ファーゴ」ノア・ホーリー、最凶犯罪帝国を作ったプログラマーの実話をドラマ化 ─ 麻薬・傭兵・暗殺・裏切り

アンソニー&ジョー・ルッソ
Photo by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Anthony_and_Joe_Russo_by_Gage_Skidmore.jpg

アメリカのオンライン薬局で金を稼いだ元プログラマーは、いかにして麻薬王となり、傭兵と暗殺者を操る“世界最大の犯罪帝国”を作り上げるに至ったのか。いささか信じがたい実話ノンフィクション『魔王──奸智と暴力のサイバー犯罪帝国を築いた男』(早川書房刊)が、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の監督アンソニー&ジョー・ルッソ、ドラマ「FARGO/ファーゴ」(2014-)「レギオン」(2017-2019)を手がけたノア・ホーリーという超強力布陣のプロデュースでドラマ化される。米Deadlineが報じた。

ドラマ「Mastermind(原題)」が描くのは、天才的な知能を持つ元プログラマーであり、麻薬や武器のビジネス、傭兵や暗殺者の派遣から、ついには国を乗っ取る計画まで立てていたという“魔王”ポール・ル・ルー。オンライン上に築き上げた世界規模の犯罪帝国を操っていたル・ルーは、関係者にもほとんど姿を見せない、まさしく闇の存在でありながら、その恐るべきビジョンで自身の仕事をやってのけていた。自らの右腕に裏切られ、麻薬取締局による一大作戦の罠に落ちるまでは……。

ジャーナリストのエヴァン・ラトリフ氏による驚愕の取材と圧倒的な筆致で展開する原作本のドラマ化にあたっては、ル・ルーを支え、その権力と寵愛にあずかろうとする人々にフォーカスするとのこと。しかし彼らは、ル・ルーによる犯罪帝国の建立とともに、それぞれの倫理を試されていく。なお、脚本は『1917 命をかけた伝令』(2020年2月14日公開)のクリスティ・ウィルソン=ケアンズが執筆。『ベイビー・ドライバー』(2017)エドガー・ライト監督の最新作『ラスト・ナイト・イン・ソーホー(原題)』、エディ・レッドメイン&ジェシカ・チャステイン出演の実話スリラー『ザ・グッド・ナース(原題)』も手がけている注目の新鋭作家だ。なお、シリーズの製作は米Amazon Studiosが担当。現時点で監督は発表されておらず、ルッソ兄弟やホーリーが自ら手がける可能性についてもわかっていない。

ルッソ兄弟の次回監督作品はこちら

Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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