『マトリックス』ネオ、サンドラ・ブロックが演じる可能性あった ─ ブラピ、ディカプリオ、ウィル・スミスも辞退していた理由とは

1999年に公開されるやいなや、その革命的なアクションで世紀末に一世を風靡した『マトリックス』は、キアヌ・リーヴス演じるネオの姿が印象的。この度プロデューサーのロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ氏が新たに語ったところによると、主人公ネオ役には当初全く意外な人選が検討されていたという。
女性版ネオの可能性あった
ロレンツォ氏が米The Wrapに語ったところによると、米ワーナー・ブラザースは当初、ネオ役としてサンドラ・ブロックを検討していた。キアヌ・リーヴスとは、1994年公開の『スピード』でヒットを分かちあった間柄で、キャスティング候補の”Aリスト”のうちの1人だったという。
キャスティングの過程は「もう覚えていなくらいたくさんの人に掛け合っていました。やけっぱちでしたよ」。サンドラとロレンツォ氏は、同じく同作プロデューサーのジョエル・シルバーと共に『デモリンションマン』(1993)で仕事を共にしたことから交友関係にあり、サンドラには「ネオを女の子に変えるから」と脚本を送ったのだとか。
結局、サンドラ側がこれを断ったことで女性版ネオの構想は立ち消え、最終的にキアヌ・リーヴスが起用されるに至った。サンドラ・ブロックは本件について「詳しくは覚えていない」と代理人を通じてコメント。「適切な方にキャスティングされた」とも加えている。
こんなにいたの?ネオ役候補たち
サンドラ・ブロックほか『マトリックス』ネオ役には当初、数々の名優が候補に挙がっている。最初期に候補となったのはブラッド・ピットだったが、ロレンツィオ氏によれば『セブン・イヤーズ・イン・チベット』(1997)の撮影を終えたばかりで疲れ切っていたのだという。
続いて、レオナルド・ディカプリオにも打診。一度は”イエス”の回答が得られたものの、ミーティングの場で「『タイタニック』(1997)直後ということもあって、もうVFX系の映画はできません」と辞退されてしまった。
さらにウィル・スミスとの交渉もあったが、こちらも決裂。ウィルは最近、自身のYouTubeチャンネルにてこの辞退を「自慢にならない話」と振り返った。どうも、ウォシャウスキー兄弟による「想像してみてください。あなたは戦ってて、ジャンプする。そしたら空中で止まれるんですよ。ジャンプの途中で止まれる」というプレゼンがピンとこなかったようだ。
しかし、ネオ役にサンドラ・ブロックが候補に挙がっていたという事実も驚きだが、何より衝撃なのは『マトリックス』第1作公開から早20年ということ…。あぁ、こうして平成は終わる。
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Source:The Wrap