『マトリックス』トリニティー役まであと一歩だった俳優「すごく演じたかったので辛い」と心残りを吐露 ─ 「今も役に扮した自分を想像する」

映画『マトリックス』シリーズでキアヌ・リーブスが演じた主人公ネオといえば、その候補としてブラッド・ピットやレオナルド・ディカプリオ、ウィル・スミスといった面々が検討されていたのはよく知られた話。キャリー=アン・モスが演じたヒロイン、トリニティ役にも複数の候補がいたようで、このたび、とある女優が候補者のひとりだったと名乗りをあげ、その心残りを語っている。
その人物というのが、直近ではホラー映画『サンクスギビング』(2023)への出演で知られるジーナ・ガーション。1980年代より俳優活動を始めたガーションは、『レッドブル』(1988)や『カクテル』(1988)『アウト・フォー・ジャスティス』(1991)『ショーガール』(1995)といった作品に出演し、着々と知名度を上げていった。
そんなガーションは、のちに『マトリックス』シリーズを手掛けることになるウォシャウスキー姉妹と、クライムサスペンス映画『バウンド』(1996)で初めてタッグを組んだ。その流れなのか、『マトリックス』シリーズへの出演も当時打診されていたという。
米IndieWireの取材で『マトリックス』製作当時を振り返ったガーションは、「あの役をものすごく演じたかったので辛いです」と現在の心境を吐露。「演じることになると思っていたんですが、最終的にはキャリー=アンが起用されることになりました」。

同じくトリニティー役のオーディションを受けたサルマ・ハエックによれば、最終候補には計4人が残っていたという。のちに『マトリックス』シリーズでナイオビ役を演じることになったジェイダ・ピンケット・スミスもオーディションを受けていたことが判明しているから、キャリー=アン・モスを除けば残る1人がガーションだったのだろうか。
トリニティー役について、今でも心残りを感じているというガーションは、「完全に客観的に考えることは難しいですね」と複雑な思いを打ち明ける。「今でもあの役に扮した自分を想像します。彼女(キャリー=アン)は素晴らしい仕事をしましたし、なぜ彼女が起用されたのかは理解できます。ただ、私はずっとトリニティを演じるつもりでいたんです」。
2021年には18年ぶりの続編『マトリックス レザレクションズ』が公開され、キャリー=アン・モスがトリニティー役の再演を果たした。すでにシリーズ第5作の製作も決定しており、ネオ&トリニティーの再登場も期待されている。
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Source:IndieWire, Independent