『マトリックス』さらなる続編の可能性、米ワーナー社長が「全面的に協力する」と前向き ─ 決定権はウォシャウスキー監督に

キアヌ・リーブス主演のSFアクションシリーズ最新作『マトリックス レザレクションズ』の公開を2021年12月17日(金)に控える中、製作を務める米ワーナー・ブラザースのアン・サルノフCEOがシリーズ第5作に前向きな意向を示している。
『マトリックス レザレクションズ』は、1999年から2003年にわたって公開された『マトリックス』3部作から18年ぶりに蘇るシリーズ第4作。ネオ役のキアヌ・リーブスやトリニティ役のキャリー=アン・モスをはじめ、オリジナルキャストが揃って復帰する。
世紀末に革命をもたらしたSFシリーズ待望の最新作とだけあり、2021年末最大の盛り上がりが期待できそうだが、もしかすると『マトリックス』には『レザレクションズ』のさらにその先の未来が待っているのかもしれない。米Deadlineにて、第5作の可能性を問われたワーナーのサルノフCEOは「ラナ(・ウォシャウスキー監督)が映画を作りたいという姿勢であれば、我々は全面的に協力します」と答えているのである。
報道によれば企画当初、『レザレクションズ』は『マトリックス』シリーズを「リブートするもの」として製作されていたという。ワーナー側の現在の意向は定かでないが、いずれにせよ大手スタジオが続編の製作を監督ひとりに全て委ねるというのは非常に─このコロナ禍においては尚更─ 稀なことである。
実のところ、サルノフCEOは別の取材で、コロナ禍が同社にもたらしたビジネスモデルの変化を説明した上で、自社作品の続編製作について「最終的な決定を下すのに、かつてのようなやり方ではもう行わない」と明言していた。そのため、2部作構想で製作されている『DUNE/デューン 砂の惑星』の続編についても「興行収入だけが判断の基準になるわけではない」と、現在も検討段階にあることをサルノフCEOは明かしている。
もっとも同社は、DCコミックス作品や『ゴジラvsコング』(2021)モンスター・ヴァースの新作といった看板作品の製作を積極的に進めている印象だ。すでに一定数のファン・コミュニティが築かれている『マトリックス』も同じ位置づけにあるのかもしれない。
Source: Deadline