『マトリックス5』製作決定、キアヌ・リーブスの登場は不明 ─ 『オデッセイ』脚本家が監督に就任、ラナ・ウォシャウスキー製作総指揮へ

キアヌ・リーブス主演の人気SF映画『マトリックス』シリーズ第5作(タイトル未定)が製作されることがわかった。米Varietyが報じている。
1999年に誕生した『マトリックス』シリーズは、真実を知らずに仮想世界マトリックスで暮らしていた普通の男・トーマス・アンダーソンが、機械によって支配された現実世界を救うべく、救世主ネオへ覚醒していく物語。時間が停止しカメラだけが動いているように見える革新的なSFX技法は「バレットタイム」と命名され、映画業界において映像革命をもたらした。3部作完結から18年後の2021年には、シリーズ第4作『マトリックス レザレクションズ』が公開され、キアヌ・リーブスとキャリー=アン・モスが揃って復帰した。
米ワーナー・ブラザース・ディスカバリーより発表された第5作で脚本・監督・製作を務めるのは、『オデッセイ』(2015)の脚本家、『キャビン』(2011)『ホテル・エルロワイヤル』(2018)の監督などで知られるドリュー・ゴダード。自ら考案した物語をスタジオに持ち込み、採用された形だ。
前作『マトリックス レザレクションズ』で監督を務めたラナ・ウォシャウスキーは製作総指揮として参加する。ラナと共にシリーズを生み出したリリー・ウォシャウスキーの関与は伝えられていない。
物語は伏せられたままだが、ワーナー・ブラザース・モーション・ピクチャーズ製作部門を率いるジェシー・アーマンによれば、「シリーズを成功に導いたものからそこまで逸脱せずにファンタジー世界を前進させていく」内容になるという。現時点では、キアヌやキャリー=アンといった主要キャストの続投は不明。
アーマンは発表に際し、「ドリューは、ラナとリリーの2人が25年以上前に始めたものに敬意を払い、かつシリーズやキャラクターへの愛に基づいた独自の観点を提案しながら、我々が『マトリックス』の世界を継続するのに素晴らしいと信じる新たなアイデアをワーナー・ブラザースに持ちこんでくださりました」と声明を発表。「ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのチーム全員、ドリューがウォシャウスキー姉妹がこのスタジオで25年の歳月をかけて築き上げた映画の正典に独自のビジョンを加えながら、新たな『マトリックス』映画を作ることにワクワクしています」と語った。
『オデッセイ』でアカデミー賞脚色賞にノミネートされるなど、脚本家としての信頼も厚いゴダードは、「『マトリックス』シリーズは映画と私の人生を変えたと言っても過言ではありません」としながら、新たな挑戦への意気込みを語っている。「ラナとリリーの非常に美しく精巧な芸術性には日常的に刺激を受けています。彼らの世界で物語を伝えられる機会をいただき、感謝してもしきれません」。
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Source:Variety,