ウォン・カーウァイ最新作、イタリアのファッションブランド『グッチ』の元CEOマウリツィオ・グッチ暗殺の物語に!
カルト的な人気を誇る香港の映画監督、ウォン・カーウァイ(王家衛、Wong Kar-wai)。

彼は近年、1作品ごとに3年から4年の休暇をとることがあるのだが、2013年2月に開催された第63回ベルリン国際映画祭でオープニング作品として上映された『グランド・マスター』(一代宗師、 The Grandmaster)からずいぶん時間も経過し、さてそろそろというこの時期、次に控えている作品は、なんとイタリアのファッションブランドとしてもお馴染みのグッチ一族の物語だという話が出ている。
グッチ一族の物語
この作品にはまだタイトルは付けられていないようだが、本筋としては、創業者であるグッチオ・グッチ(Guccio Gucci)の孫にあたる元CEOのマウリツィオ・グッチ(Maurizio Gucci)と、彼の暗殺事件を中心として描かれるということである。
グッチオの孫にあたるマウリツィオと財産目当てで結婚したパトリツィア・レッジアーノ(Patrizia Reggiani)が、最終的にマウリツィオに悪巧みを悟られ、逆ギレしたパトリツィアがマフィアの殺し屋を雇ってマウリツィオを銃殺させた有名な事件である。
当初はこの事件をベースとした作品を、リドリー・スコットが監督する予定があったらしい。そして出演者は、アンジェリーナ・ジョリー、レオナルド・ディカプリオ、そしてペネロペ・クルスなどが候補にあがっていたのだが、映画化の話がグッチ一族に快く受け入れられずに、頓挫したそうである。そして現在、どういった経緯かという詳細は不明であるが、ウォン・カーウァイがその物語の映画化を担っているらしい。
現在の状況
出演者についてはまだ不明であるが、噂によれば、マーティン・スコセッシによる『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(The Wolf of Wall Street)のナオミ・ラパグリア役で注目を浴び、さらには『スーサイド・スクワッド 』(Suicide Squad)のハーレイ・クイン役でも大ブレイクした、マーゴ・ロビー(Margot Robbie)が候補に挙がっているということである。もちろん、パトリツィア役であろうなあ・・・。

ウォン・カーウァイのあの世界観によって描かれるイタリアのファッションブランドの物語が、いったいどんなものになるのか、ぼく個人的には期待が大きい。
いっそのこと、概念を根本からぶち破って、マウリツィオ・グッチ役をトニー・レオンが演じつつ、香港で撮影したらいいのに。
