リブート版『ファンタスティック・フォー』俳優、『ブラックパンサー』悪役は「再挑戦」 ― アメコミ映画へのリベンジ語る

映画『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)で一躍注目された俳優マイケル・B・ジョーダンは、同年、リブート版『ファンタスティック・フォー』(2015)にてヒューマン・トーチ役を演じた人物だった。マーベルの人気コミックを原作としながら、非常に厳しい評価を受けた同作は、現在に至るまで失敗作として語られることも少なくない。
2018年、マイケルは映画『ブラックパンサー』で3年ぶりのアメコミ映画に挑む。彼が本作で演じるのは、ワカンダ王国への恨みを抱く青年エリック・キルモンガー。ヒーローのヒューマン・トーチ役から一転、ヴィランとしてマーベル・シネマティック・ユニバースに参戦した彼は、その“リベンジ”をどう捉えていたのか?米Comicbook.comに語っている。
気心知れたメンバーとの再タッグ、「ためらいはなかった」

© 2015 MARVEL
リブート版『ファンタスティック・フォー』の公開当時、ファンからの批判は、マイケルをはじめとした出演者というよりも、監督を務めたジョシュ・トランクおよび作品全体へと注がれた。その後、『ブラックパンサー』へのオファーがあったことをマイケルはこう振り返っている。
「試合の後半戦が与えられたんだと思いました。とにかく自然な流れでしたからね。」
いうなれば、リブート版『ファンタスティック・フォー』は厳しい戦いを強いられた前半戦だったということだろうか。しかも『ブラックパンサー』を手がけることになっていたのは、自身の主演作『フルートベール駅で』(2013)、そして『クリード チャンプを継ぐ男』を手がけたライアン・クーグラーだった。しかもマイケルは、ライアンから『ブラックパンサー』の話を聞いていたようなのである。
「僕とライアンは毎日のように喋っていたんですよ。まだ(『ブラックパンサー』が)正式に決まっていない頃から、僕はその一部だったんです。」
また『ブラックパンサー』には、『フルートベール駅で』でマイケル&ライアン監督とタッグを組んだ撮影監督のレイチェル・モリソンも参加している。『マッドバウンド 哀しき友情』(2017)で第90回アカデミー賞に女性撮影監督として初めてノミネートされた才能が、本作ではその力を存分に発揮しているわけだ。
「僕はギークなんです、この世界(マーベル・コミック)が大好きなんですよ。こんな最高の場所で演技ができることが本当にうれしいし、(『ブラックパンサー』は)成功するための再挑戦、もう一度やり直す機会だと思っています。ライアンや製作チームとも一緒だし、本当にやりやすいんですよ。こういうリスクを背負うのにふさわしかったので、ためらいはありませんでしたね。」
気心知れたスタッフとの再タッグ、ヒーローではなくヴィランを演じる本作で、俳優マイケル・B・ジョーダンによる“アメコミ映画の後半戦”が始まる。
映画『ブラックパンサー』は2018年3月1日より全国ロードショー。
Source: http://comicbook.com/marvel/2018/01/24/black-panther-michael-b-jordan-second-chance-comic-book-movie/