「デス・スター作ったのはクレニック」ベン・メンデルソーン熱く主張 ─ 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』中間管理職の悲哀

デス・スター建設の裏にあった壮絶な闘いを描いた『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)で見どころのひとつとなったのは、帝国軍側にあった「働く中間管理職」の悲哀だ。
この映画で描かれたデス・スター計画は、ベン・メンデルソーンが演じた司令官オーソン・クレニックの指揮によって進められていた。若い頃から努力を惜しまぬエリートだったクレニックは、帝国情報部のデス・トルーパー部隊の指揮も許される実力者だ。
しかし、クレニックのデス・スター計画における手柄は上長のグランドモフ・ターキンに認められない。それどころか劇中では、あまりにも報われない最後を迎えてしまう。演じたメンデルソーンの気持ちもこの哀しい中間管理職に乗り移っているようだ。
この内容は、ターキン提督ほか帝国軍関係者には知らせないようにお願いいたします。
米GQのインタビューでメンデルソーンは、クレニックが登場した『ローグ・ワン』について「中間管理職が主なヴィランというのは面白いアイデアですよね」と振り返る。責任の重い大仕事を任されながら歴史の闇に葬られてしまったクレニックの仕事について、こう熱弁しているのだ。
「これまでもこれからも言い続けてやりますけど、デス・スターを作ったのは私ですよ。マッツ・ミケルセンのキャラクター(ゲイレン・アーソ)から文句が付きそうだけど、知ったことか。私がデス・スターを作ったと言いたい。あれは私の功績だ。」
クレニックはデス・スター計画に20年近く従事しており、逃走した研究者ゲイレン・アーソを追うなど使命のために奔走している。プロジェクト最大の功労者であることは間違いないが……、遥か彼方の銀河系にも世の理不尽というのは変わらず存在するということだ。今では、クレニックに代わって演者メンデルソーンがその功績を訴えるばかりである。
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Source:GQ