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ハリウッド版『モンスターハンター』予告編考察 ─ モンスター、フィールド、キャラクター、オマージュ、武器

モンスターハンター
©CONSTANTIN FILM Produktion Services GmbH

全世界を熱狂させた日本発の同名ゲームをハリウッド実写映画化する『モンスターハンター』より海外版予告編が公開された。先行で公開された米国版とは少しばかり異なる内容で、異世界に飛ばされたミラ・ジョヴォヴィッチ演じるアルテミス中尉と、トニー・ジャー演じる謎のハンターが修行している場面などが追加で捉えられている。本記事では海外版・米国版予告編で明かされた、モンスター、フィールド、キャラクター、オマージュ、武器について詳しく考察したい。

 

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実写映画版『モンスターハンター』では、突如発生した超巨大な砂嵐に遭遇してしまい、獰猛なモンスターたちが支配する謎の世界に飛ばされた国連軍のアルテミス中尉が謎のハンターと手を組み、決死の戦いに挑む姿が描かれる。主人公のアルテミス中尉役を『バイオハザード』シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチが務め、その他には謎のハンター役に『マッハ!!!!!!!!』シリーズのトニー・ジャー、大団長役に『ヘルボーイ』シリーズや『パシフィック・リム』(2013)のロン・パールマン、受付嬢役に山崎紘菜などが起用されている。

最初に、誰もが一番に気になるであろう大型モンスターに関しては、既に発表されていたディアブロス亜種やリオレウスの他、馴染み深いモンスターも登場。それが『モンスターハンター4』で初登場した「ネルスキュラ」(米国版:1:20)「ゴア・マガラ」(米国版:1:38)だ。定番のディアブロス亜種やリオレウス、『モンスターハンター4』の看板を飾ったゴア・マガラとは異なり、比較的有名ではないネルスキュラを登場させたのは、本作の監督を務めたポール・W・S・アンダーソンの強い想いがあるからかもしれない。実のところ監督は、米Comicbook.comのインタビューにて、感銘を受けたモンスターとしてネルスキュラを挙げていたのだ。

「ディアブロス、リオレウス、ネルスキュラ。これらはモンスターであり、夢や悪夢のような存在でもあるのですが、私は本当に衝撃を受けました。“何てことだ。ピクセルで描かれたモンスターをゲームから取り出して、巨大な画面に映したい。IMAXスクリーンに映し出して、実写のように見せられれば、本当に凄いことになりそう”と思ったのです。私たちは、そのように取り組み、実際にやり切りましたよ。」

予告編では「古代樹の森」「大蟻塚の荒地」を彷彿とさせるフィールドに加えて、火山(米国版:0:48)のような場所も一瞬だが確かに描写されている。それ故に火山・溶岩地帯に生息するウラガンキン、ブラキディオス、ヴォルガノスなどの大型モンスターが登場する可能性にも注目すべきだろう。また、原作では馴染み深い「撃龍船」(海外版:1:22)と思われるものも登場している。ここからは、ジエン・モーランもしくはダレン・モーランの登場を予感させられるが、同時に砂漠の舞台で巨大な骨が存在していた故に、既に倒されているという設定の可能性もあり得るだろう。小型モンスターとしては、以前から確定している草食竜の「アプケロス」が確認できる。

登場人物に関しては相棒とも称される、山崎紘菜演じる「受付嬢」が確認可能。予告編では残念ながら拝むことは出来なかったが、ロン・パールマン演じる「大団長」や「オトモアイルー」「料理長」が登場することも明記しておきたいところだ。なお『モンスターハンター』といえば、肉などの食事も印象的な要素の一つ。予告編でこそ一切描写されていないが、料理長が登場することからも期待して良さそうだ。

武器としては謎のハンターが、「グレイトハンターボウ」「オオアギトと思われる定番武器を使用している他、アルテミス中尉は前半こそ現代兵器を使用しているが、後半の映像では「双剣使い」になっているのも印象的。また、双剣特有の技である「鬼神化」(海外版:1:18)の修行をしている場面もあるが、どうやら苦戦しているようだ。

更に現代兵器でモンスターに立ち向かう場面に関しては、『モンスターハンター』シリーズからリオレウスなどが登場した『メタルギアソリッド ピースウォーカー』を彷彿とさせられる演出とも言える。なお、オマージュとしては冒頭の砂嵐の中を車が駆け抜ける場面は、映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)を思い起こさせるだろう。

映画『モンスターハンター』は、米国では2020年12月30日に、日本では2021年に公開予定。

Source: Comicbook.com

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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