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『ミッション:インポッシブル6』トム・クルーズ骨折で最大3ヶ月の撮影中断へ ― 今後への影響は

Tom Cruise speaking at the 2013 San Diego Comic Con International, for "Edge of Tomorrow", at the San Diego Convention Center in San Diego, California. / Gage Skidmore ( https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/9357416526 )

映画『ミッション:インポッシブル6(仮題)』の撮影現場でトム・クルーズがスタントに失敗し、負傷したとみられていた事故について続報が到着した。
第一報で公開された映像で、トムはビルからビルへと飛び移るシーンの撮影で壁に激突しており、その後足を引きずって歩いていた。怪我の程度などは明かされておらず、すぐに復帰可能なのか、映画の撮影はどうなるのか、といった点が話題の中心となっていたのである。

最大3ヶ月の撮影中断、公開日は変更なし

バラエティ誌の取材によると、トムは事故によって足首を骨折したほか臀部を痛めているという。ロンドンで行われていた『ミッション:インポッシブル6』の撮影は、トムの回復を待って今後6週間から3ヶ月中断されるというが、詳しい予定は決まっていない。同誌が取材した関係者によると、今週トムが治療を受けたのち、パラマウント・ピクチャーズが撮影の延期について詳細を決定するという。ただしパラマウント社は、撮影の延期にもかかわらず、2018年7月27日の米国公開というスケジュールには変更を加えていない

関係者によると、トムの出演シーンを撮影スケジュールの終盤に固め、さらに製作の焦点をポスト・プロダクション(本撮影終了後の作業。再撮影を含む)に絞り込むことで、映画は予定通り完成する見込みだという。
ただし製作スケジュールに大きな影響が出ることは避けられず、スタジオはサイモン・ペッグ、ヘンリー・カヴィル、レベッカ・ファーガソンといった共演者との調整を強いられることになりそうだ。バラエティ誌によると、多くの出演者は『ミッション:インポッシブル6』の撮影が終了する2017年秋より別のプロジェクトに参加する予定だったという。またパラマウント社は、同じくトム・クルーズ主演の『トップガン』続編(2019年7月米国公開)にも影響が出ることを危惧している。

しかしクリストファー・マッカリー監督は、エンパイア誌の取材に対して、こうした条件下でも前向きな姿勢であることを強調した。監督はトム自身が非常に良い状況であること、製作そのものは今後も進めていくことを明らかにしている。

「やる予定だったことをシンプルに組み替えます。(先に)編集作業に入り、これまで撮影したものを見て作品を再確認する機会なんです。普通だったら得られない贅沢ですよ、乗った電車は止まらないものですからね。
撮影されたもの、(これから)撮影できるものを確認して、すでに撮った場面を撮り直すことも検討します。撮影を中断して、自分の意識を編集に向けるんです。すでにたくさんのショットを撮っているので、膨大なポスト・プロダクション作業をして(予定を)早めて、中断期間が終われば撮影に戻ります。映画にとっては十分プラスになることですよ。」

またマッカリー監督によれば、事故が起きたシーンでトムが壁に激突しているのはあくまで意図通りだったという。カメラの位置を変えながら何度も撮影を行う中で、壁へのぶつかり方が悪かったために足首を骨折したというのが真実だったようだ。

映画『ミッション:インポッシブル6(仮題)』は2018年7月27日に米国公開予定。

Sources:?http://variety.com/2017/film/news/mission-impossible-6-faces-production-delay-after-tom-cruise-injured-exclusive-1202528831/
http://www.empireonline.com/movies/features/christopher-mcquarrie-talks-tom-cruise-mission-impossible-6-injury/
Eyecatch Image:?Tom Cruise speaking at the 2013 San Diego Comic Con International, for “Edge of Tomorrow”, at the San Diego Convention Center in San Diego, California. / Gage Skidmore ( https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/9357416526 )

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。