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『ミッション:インポッシブル』最新作で106回のスカイダイビング ― トム・クルーズのスタント撮影、もはや狂気の沙汰に

ミッション:インポッシブル/フォールアウト
© 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

映画『ミッション:インポッシブル』シリーズでイーサン・ハント役を演じているトム・クルーズが、最新作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の撮影で狂気のスタントに臨んでいたことがわかった。米国で開催されたイベント、CinemaConにてクリストファー・マッカリー監督が明かしている。

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』は、1996年に始まった人気スパイ・アクションシリーズの第6作。近作ではトム・クルーズが文字通り身体を張った過激なスタントに挑んでいることが大きな見どころとなっており、本作『フォールアウト』では自らヘリコプターを操縦するスタントをやってのけたことも話題となっていた。

クリストファー監督によると、本作には、トム演じるイーサン・ハントと、ヘンリー・カヴィル演じるCIAエージェントのウォーカーが揃って上空から落下するシーンがあるという。この場面のスタントで、トムは上空25,000~30,000フィート(約7.6~9.1km)の高さからのスカイダイビングに挑戦。時速350kmで落下する中、ヘンリーを掴むという演技をしなければならなかったという。

この撮影でトムは、監督や自らの希望する映像3テイクを撮るため、実に106回に渡ってスカイダイビングを繰り返したというのだ。撮影のため、ダイビングには頭部にカメラを装着したダイバーが同行。この過酷な状況下で、トムの顔をきちんと撮ることが求められたのだという。トムいわく、このスタント撮影を合法的に実施できたのはアラブ首長国連邦だけだったとか……。

クリストファー監督は、「この映画で大切だったのは、トムを死なせることなく、肉体的にできるかぎりのことをやること」だと述べる。これがジョークとして成立するか怪しいレベルの撮影が行われていたわけだが、同時に監督は、トムに対する全幅の信頼も明かしている。「トムは、みなさんがやってほしいと思っている以上のことをやってくれますよ。」

ヘリコプターの操縦を短期間でマスターする、スタントによって足首を実際に骨折してしまうなど、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』においてトムは数々の伝説を生み出している。この「スカイダイビング106回」も、まぎれもなくそのうちのひとつに数えられるエピソードだろう。まさしく捨て身の映画撮影、その狂気をぜひ大スクリーンで目撃してほしい。

映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』は2018年8月3日より全国ロードショー

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』公式サイト:http://missionimpossible.jp/

Sources: Deadline, USA Today

© 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。