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【海外取材レポ】クリス・ヘムズワースの『メン・イン・ブラック:インターナショナル』は過去シリーズと何が違うのか(写真26枚)

メン・イン・ブラック インターナショナル バリ 記者会見 クリス・ヘムズワース
©THE RIVER

アスガルド、あっさり明け渡す

──もしかして、前作までに登場したエージェントとチームを組むことはありますか?

どうなんでしょうね。今作はリメイクではないので、前作までのキャラクターもちゃんとこの世界に存在し続けていますよ。もっとも、今作は特にテッサのキャラクター(エージェントM)がMIBエージェントになるオリジンストーリーです。ともかく、シリーズの新作に参加できて嬉しいです。

メン・イン・ブラック インターナショナル バリ 記者会見 クリス・ヘムズワース
©THE RIVER

──アクションヒーローというイメージがありましたが、『マイティ・ソー』シリーズや今作でコミカルな一面も見せていますね。アクションとコメディ、どちらが大事ですか?

『マイティ・ソー』第1作は、ナイーブで水からあげられた魚のような場違い男を演じる楽しさがあって、『マイティ・ソー ダーク・ワールド』は、『アベンジャーズ』や『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』よりも更にシリアスなトーンになりました。でも、『マイティ・ソー バトルロイヤル』では違ったことをやろうということで、そこでスーパーヒーローの中にあるコメディ性が好意的に評価されること、自嘲的な面がある方が、厳格で不屈、みたいなキャラクターよりも魅力的だということに気付いたんです。その方が親しみやすいんだな、って。コメディは和やかですし、ホッと一息つかせてくれる。厳格で不屈なキャラクターには威圧されたり脅威を感じるという反応もあると思うんですけど、コメディは僕もやっていて楽しいですね。

メン・イン・ブラック』でもふざけたことをやりました。そっちの方が僕にとっては自然なことで(笑)。生真面目なヒーローを演じるほうが、制約を感じてしまって難しい時もあるんです。今までは、そういった(アクションとコメディの融合が)求められてきましたが、今後はどうなるかな。

──共演者やご自身の舞台裏エピソードを教えてください。

今作では、色々なところに旅したのが良かったです。普段はロンドンとかのバックロットやスタジオ、大きな倉庫に4ヶ月こもりっきり、という事が多いですからね。今作ではロンドンから始まって、モロッコにも行きました。テッサは行く先々のカルチャーにどっぷり浸かる人だから、まるでツアーガイドみたいになって、現地の色々なレストランやバーを教えてくれるんです。

メン・イン・ブラック:インターナショナル
Em (Tessa Thompson) and H (Chris Hemsworth) in Columbia Pictures’ MEN IN BLACK INTERNATIONAL.

モロッコの砂漠での撮影は自分史上でも最高に暑かった。メイクをして黒いスーツを着るわけですけど、明らかにそういう環境でする格好じゃない。しかもそれで砂の上を転げ回るわけですよ。もうヘロヘロになっちゃって、暑いし不快だし、もうお互いに顔を合わせて笑うしかないよねって状態で。「どうかしてるよね」って(笑)。でも、そこでマジになっちゃうのもちょっと違う。現場のみんながそういうノリだったから、楽しかったです。きっとこういう現場の人間関係やノリが映画にも現れていると思います。

── もしもソーとヴァルキリーが、エージェントHとMとチームを組んだら?

あははは(笑)。あー、どうなるんだろう。口論とかになって、あまりうまくいかないかも。お互いに敬意を払ってチームを組まないとですね。記憶を消す必要もあるかもしれないですけど(笑)。

── コミカルな役を演じる上で気を付けたことは?

僕はよく、やり過ぎってところまで持っていって、そこから戻って程度を測るんです。ただ気を付けなくちゃいけないのは、最初のテイクでそれをやると監督から「おいおい、何をやってるんだ」って言われちゃう。何度かそういう間違いをしておくことで、そうか、ここはこういうシーンなんだなって認識していくのが僕のやり方です。

メン・イン・ブラック インターナショナル バリ 記者会見 クリス・ヘムズワース
©THE RIVER

お笑いをやるのはトリッキーなんですよ。脚本で読むとすごく良いのに、実際にやってみると上手くハマらないこともあるし、その逆もある。そのジョークがどうハマるのかなんて分からないわけです。編集作業や、初期段階のテスト試写を観に行ったことも何度もありますけど、このジョークは絶対ウケるぞと思っていたら誰も笑わない、ってこともあります(笑)。

ウィットに飛んだセリフたっぷりのシーンでも、2〜3回観ないとウケないこともたまにあるんです。要点を絞って短くまとめたり、フィジカルな笑いの方がベストな時もある。これは『マイティ・ソー バトルロイヤル』の時にタイカ・ワイティティと話していて気付いた事なんです。彼は本当にスマートで、即興や笑えるセリフも得意なんですけど、シンプルに行くのが一番だよねという事になって。今作でもそうした要素を取り混ぜるアプローチが大切でした。

── テッサ・トンプソンがパートナーとして登場しますが、これは最近のジェンダー観を反映したものですか?それから、今あなたとテッサはMIBにいるので、代わりに私がアスガルドのリーダーになってもいいですか?

アスガルドのリーダーになりたいの?いいよ!

僕が最初に今作のストーリーについて説明を受けた時、今までにない新しいことをやる、男女に関係なく良い映画を作る、と言われたんです。もちろん、プロデューサーや脚本家も男女平等に対する意識はあったと思います。でも、これまでも『メン・イン・ブラック』と言いつつ女性エージェントは存在していましたよね。エマ・トンプソンは局長でもあるわけですし。

これまでのシリーズ3作は2人の男が主人公でしたけど、今作は今作。才能あってユーモアのセンスもあるテッサと共演できて、とにかく感謝しています。僕はこの作品を誇りに思いますし、皆さんもきっと気に入ってくれると思います。

── 『アベンジャーズ:エンドゲーム』がまだ劇場上映中で、そこに『メン・イン・ブラック:インターナショナル』も公開されるわけですが、観客はソーとエージェントHを見分けられますか?それと、HとMの間にロマンスは?

エージェントHとソーの見分けはつくと思いますよ。特に『エンドゲーム』のソーは◯◯で、◯◯も違うし顔に◯もないから(笑)(編注:『エンドゲーム』のネタバレのため割愛)。

ロマンスは…、ないですね。ネタバレはしたくないですけど、ロマンスとかじゃなくて友情で、お互いから何を学ぶのかという話ですから。全く異なる背景があって、人生やこの仕事に対する考え方も全く違う2人がどう成長していくのかという…、おっと、これ以上は言えません(笑)。

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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