『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』トム・クルーズ、宇宙行きの任務は「もう考えている」

『ミッション:インポッシブル』シリーズの第6作、映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』は、主演のトム・クルーズがとにかく身体を張って数々のスタントに挑戦した一本だ。パリの凱旋門前をバイクで疾走し、高度7,620メートルからのジャンプに挑戦し、自らヘリコプターを操縦。撮影中に右足を骨折したことで話題となったものの、筆者の感想を正直に申し上げれば、右足の骨折だけで済んだのがむしろ不思議なほどである。
しかし、ここまでやってしまったら次回作はどうするというのか。陸上でも水中でも空中でも、ほとんどやれることはやり尽くしてしまったのではないか……。そんな心配は杞憂かもしれない。なぜならトムは、すでに宇宙行きのミッションを検討済みだというのだ。
米Colliderのインタビューにて「宇宙行きのミッションはいつ頃になるでしょうか?」と冗談交じりで問いかけられたトムは、完全なる真顔で「もう考えてるんですよ」と即答。実現の困難さを思わぬ切り口から説明した。
「どうやってやるのか、なんですよね。宇宙へ行く手順ですよ。どうやって宇宙のシーンを作るのか、どれくらいの長さのシーンが作れるのか。何か思いついて計画する場合、時間のことが問題になりますから。どうやって『ミッション:インポッシブル』の脚本に取り入れるのか、ということです。
こういう作品を作る時は、物語の進行が大切なんですよ。単にクールなものを撮るだけじゃなくて、キャラクターとストーリーを常に展開させたい。たとえば建物を見上げたり、エッフェル塔にいたりすると、物語を考えずにはいられません。チームに、僕たちに何ができるのか。どんなことが面白いか。でも(宇宙行きは)もう考えましたよ。」
ご注意いただきたいのは、あくまでトムは「どうやって宇宙に行くか」ではなく「宇宙に行く展開をどうやって用意するか」という点で悩んでいるということだ。“すべて本物”のアクションを志向し、普通ならばCGやスタントパーソンに頼るようなアクションも自分でやってのけるトムである、もし宇宙に行くシーンが生まれれば絶対に他人には任せないだろう。それでもトムにとっての課題は、あくまで「どうやって脚本に組み込むか」なのである……。

もちろん、この危険なミッションが実現するのは当面先になりそうだ。しかしトムは、次回作に“宇宙行き”が登場する可能性を決して否定しなかった。
「僕たちはいろんなことを話していて、そのうちのいくつかは後になって実現しているんですよね。『ゴースト・プロトコル』(2011)の時から(クリストファー・)マッカリー(監督)と話していたことが『ローグ・ネイション』(2015)に入ったり、『ローグ・ネイション』の時に話していたことがこの映画に入ったりして。」
「“トム・クルーズ、一体どこまで行っちゃうんだろう”と言っていたら、いつのまにか宇宙まで行っていた」。そんなことを言う日が、もしかすると遠からずやってくるかもしれない……?
映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』は2018年8月3日(金)より全国の映画館にて公開中。
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』公式サイト:http://missionimpossible.jp/