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まさかスルーしてない?ディズニー最強のアクション巨編『モアナと伝説の海』を劇場で絶対観るべき3つの理由

世の中ゴールデンウイークですね。せっかくの大型連休、見逃していた劇場公開映画をまとめて鑑賞してる方も多いのではないでしょうか。『ワイルド・スピード ICE BREAK』観た、『美女と野獣』観た、『ムーンライト』観た、『バーニング・オーシャン』観た……となると、“あれ?来週の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』まで観たい映画ないぞ?”なんて方に是非お聞きしたい。「アナタは『モアナと伝説の海』は観たのですか?」

と、申しますのもですね、筆者自身がつい先日、あろうことか公開から2か月近く経過した今作をやっと鑑賞して、そのストーリーの素晴らしさ、映画としての完成度にいたく感激。たいした理由もないのに敬遠していたことへの自戒の念をこめて本稿をしたためている次第であります。

筆者が『モアナ』を観ていなかった理由

近年、ディズニーのアニメーション映画は作品ごとにそのクオリティを上げ、『アナと雪の女王』の社会現象的大ヒットや、2016年『ズートピア』の多様性社会への賛歌を謳った物語などが記憶に新しく、そのクオリティを疑う由はなかったはずなのですが、それでも個人的に鑑賞を躊躇っていた理由を振り返るとですね、本作の劇場版予告編、1年近く前から映画館で何度も放映されているのを目にしていましたが、その映像で主人公らしき少女と、意志をもっているような海の水が戯れているシーンがありました。それを見て、「ディズニーの擬人化も、とうとう海水にまで及んじゃったかあ、流石にないよな」と思ってしまったんですね。

人によって映画に課すフィクション・ライン、「ここまではアリ」という一線は異なりますが、なんとなく筆者と同じように考えた方が多いのでは……と感じるのは、当THE RIVERの記事検索で「モアナ」とサーチをかけて頂ければ分かるように、今作のレビューがほとんど登録されていないことや、筆者がSNSでフォローしているアカウントの皆さんが、今作について感想を言っているのをあまり目にしないからであります。もちろん世間一般に目を向ければ、『モアナと伝説の海』は『アナ雪』ほどではないにしろ例年通りの大ヒット、筆者の躊躇や心配などどこ吹く風ですが、「面白い映画と出会うこと」を人生の意義の上位に置かれているであろうTHE RIVER読者の皆様こそ今作を見逃してはならないと、老婆心ながらいまさら見どころをご紹介したいと思います。

 

『モアナ』を絶対劇場で観るべき3つの理由

①モアナはルーク・スカイウォーカー

少女が主人公のディズニーアニメ、というとなんとなく白馬に乗った王子様が登場する「LOVE」要素多めの作品を連想してしまいますよね? そういう作品こそ嗜好の対象としている方は別にして、筆者のような「いいおっさん」ともなると、そういう作品はちょっと気恥ずかしくて、少なくとも進んで観たいと思う対象ではなくなってしまいます。ただしご安心ください、『モアナと伝説の海』には恋愛要素は一切ありません

本作で描かれているのは勇気と冒険の物語。美しく平和な島で、村長の娘として産まれたモアナ。幼少の頃から遠い水平線の向うに思い焦がれるも、村には珊瑚礁を越えて沖に出てはならないという掟があり、航海は彼女の見果てぬ夢となってしまっています。そんな中、未曽有の危機が故郷の島を襲います。座して滅びを待とうとする父親をよそに、小さい頃から祖母が語り聞かせてくれた伝説にこそ答えがあると、たった一人掟を破り、大海原へ漕ぎ出すモアナ。道連れは祖先が残したイカダと、お馬鹿な一羽のニワトリだけ。珊瑚礁の向こうでモアナを待っていたのは、胸をつくほど青い海、視界を埋め尽くす星空、そして創世の神々をも巻き込んだ想像もつかない大冒険です。

この「まだ見ぬ世界へ憧れる若者が、しがらみを振り払い、世界を救う旅に出る」という構図は、普遍的で誰にとっても共感しやすく、同じディズニーアニメで言えば『ムーラン』や『ズートピア』、もっと言えば『スター・ウォーズ/新たなる希望』のルーク・スカイウォーカーにも通じるものがあります。主人公が眠っている勇気を奮い起こし、一人使命に立ち上がるシークエンスは、いつ、どんな作品のものでも観る者の心を熱くしてくれます。

②映画オマージュが完全に“僕ら”向け

近年のディズニーアニメに顕著なのが、劇中に散りばめられた過去の映画作品へのオマージュ。それも登場人物が台詞で話題にするようなわざとらしいものではなく、ストーリー上の必然性をもって絶妙な濃度と味付けで配置されているので、映画好きの大人はそういった場面を発見するたびに否応なく「楽しい」気分にさせられてしまいます。

Writer

アクトンボーイ
アクトンボーイ

1977年生まれ。スターウォーズと同い歳。集めまくったアメトイを死んだ時に一緒に燃やすと嫁に宣告され、1日でもいいから奴より長く生きたいと願う今日この頃。

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