ゴジラ実写ドラマ「モナーク」カート&ワイアット・ラッセル親子、なぜ同じ役で起用? ─ 「運命が叶えてくれた」と監督

「モンスター・ヴァース」初の実写ドラマ「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」では不思議なキャスティングが実現した。異なる2つの時代に登場する同一のキャラクターを、カート・ラッセルとワイアット・ラッセル親子が演じているのだ。
本シリーズで監督・製作総指揮を務めたマット・シャクマンは、米Colliderとのインタビューで稀な今回のキャスティングについて「運命が叶えてくれた」と表現している。違う組み合わせの俳優も検討されていたというが、どのような発想でラッセル親子の共演が実現したのだろうか。
「カート・ラッセルとワイアット・ラッセルは、父と息子役でのオファーはこれまでもよくされてきたと思いますが、異なる時代の同じ役をオファーされたことはないと思います。これには“なんて素晴らしいアイデアなんだ”と思いました。元々傑出した2人の俳優が不思議なくらい似ている。なぜなら彼らは同じ役を演じている親子だから。このアイデアは、誠意を込めて行わなければいけないと思いました。」
子どもの頃からカート・ラッセルの大ファンだったというシャクマンは、「ゴジラにプラスしてカート・ラッセルなんて、100%ピッタリだと思いました。彼は(ゴジラと)同じくらい素晴らしい存在感を見せています」と興奮を伝えている。「そこにワイアットが同じ役の若い頃として美しくはまってくれて、これは運命が叶えてくれた思いがけない巡り合わせでした」。
ラッセル親子が演じているのは、陸軍将校リー・ショウというキャラクター。自分たちの家族と特務機関モナークの関係を探る2人のきょうだいが、リー・ショウに出会っていく物語が描かれるという。シャクマンによれば、同じ役をシェアすることに2人も「ワクワクしていた」そうだ。
ちなみに、シャクマンはラッセル親子が「異なる時代の同じ役をオファーされたことはない」と語っていたが、1998年の映画『ソルジャー』ではカート演じる主人公の少年時代をワイアットが演じている。
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Source: Collider