旧「ダーク・ユニバース」発、モンスター・ミュージカル映画が始動 ─ 『モンスター・マッシュ』企画進行中

ユニバーサル・ピクチャーズによる有名モンスター映画のリバイバル企画、旧称「ダーク・ユニバース」より新たな企画『モンスター・マッシュ(原題:Monster Mash)』が始動している。今度はオリジナル脚本による“モンスター・ミュージカル”だ。米The Hollywood Reporterが報じた。
トム・クルーズ主演『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』(2017)で始動したダーク・ユニバースは、モンスター映画のリメイク企画にスター俳優を起用し、各作品が世界観を共有する“ユニバース構想”をそのまま採用する計画でスタート。しかし『ザ・マミー』の不振を受け、ユニバーサルは構想を再考し、自社が権利を有する有名モンスターと気鋭のクリエイターを融合させる新戦略に舵を切った。
現在、ダーク・ユニバースはその看板を外している状態であり、今後も同名でブランドが存続するかどうかは不明。新作『ダーク・アーミー(原題:Dark Army)』を手がけるポール・フェイグの「脚本をダーク・ユニバースのメンバーに提出した」との発言から察するに、「ダーク・ユニバース」という名称自体は内部的に生きているものとみられるが、これが公に掲げられるかどうかはわからないのだ。
『ダーク・アーミー』はユニバーサルの手がけた名作モンスター映画に登場した怪物たちと独自のキャラクターが織りなす、オリジナル脚本の物語。『モンスター・マッシュ』も同作と同じくオリジナル路線の企画となり、監督はミュージックビデオ界で活躍してきたマット・スタウスキーが務める。スタウスキーは原案・製作総指揮を兼任し、脚本には新鋭ウィル・ウィジャーが就任済みだ。なお、ストーリーの内容は明かされておらず、1962年にボビー・“ボリス”・ピケットが発表した同名楽曲「モンスター・マッシュ(Monster Mash)」との関連性もわかっていない。
ユニバーサルは2020年2月に、旧ダーク・ユニバース構想の第2作として『透明人間』(1933)のリメイク版『インビジブル・マン(原題:The Invisible Man)』を米国公開予定。その後、『ダーク・アーミー』が控えているほか、『ピッチ・パーフェクト』シリーズのエリザベス・バンクスが脚本・監督・出演する“女性版透明人間”というべき『インビジブル・ウーマン(原題:The Invisible Woman)』も企画されている。
Source: The Hollywood Reporter