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『透明人間』リブート版、米予告編が公開 ─ ユニバーサル、「ダーク・ユニバース」の看板外しての新機軸

https://www.youtube.com/watch?v=dSBsNeYqh-k

H・G・ウェルズのSF小説を基にした、怪奇映画の古典的傑作『透明人間』(1933)のリブート版『インビジブル・マン(原題:The Invisible Man)』の米国版予告編が公開された。

米ユニバーサル・ピクチャーズは自社のモンスター映画をリメイク・リブートする構想に取り組んでおり、2017年春、スター俳優による各作品のリメイク版が世界観を共有するという一大企画「ダーク・ユニバース」を発表。しかし第1弾『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』(2017)が興行的・批評的不振に終わったことを受け、同社はこの構想を凍結し、新たに「古典的モンスターと実力あるクリエイターを出会わせる」新戦略に舵を切った。『透明人間』はもともとジョニー・デップ主演でリメイクされる予定だったが、方針を転換してのリメイクとなったのが本作。すでに「ダーク・ユニバース」の看板は外されている。

天才科学者、エイドリアンが自身の手首を切って命を絶った。エイドリアンの弁護士は、妻であるセシリアに向けて、彼の遺書を読み上げる。「僕たちの関係は完璧とはほど遠かった。だけど僕は、君が逃げ出すのではなく、僕と話したかったのだろうと思う」。エイドリアンはセシリアに暴力を振るう、凶暴な夫だったのだ。エイドリアンの自死によって、セシリアには500万ドルが支払われるという。

しかし、その日からセシリアの周囲では異変が起こり始める。「エイドリアンは自殺したりなんかしない」「彼はすべてをコントロールしたがるソシオパス。私がどこに行っても、必ず見つけると言っていた」。ところが周囲の人々は、夫の死によってエイドリアンが精神を病み始めたのだと勘違いしていく。そんな中、セシリアは、エイドリアンがいよいよ自分の肉体を透明にする方法を発明したのだと確信する。怪異がセシリアの身だけでなく、周囲の人物や警察にまで及ぶ中、セシリアは反撃に乗り出す……。

主人公セシリアには「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」(2017-)のエリザベス・モス、透明人間となる夫エイドリアンには「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」(2018)のオリヴァー・ジャクソン=コーエン。そのほか、『ストレイト・アウタ・コンプトン』(2015)のオルディス・ホッジ、ゼンデイヤ主演ドラマ「ユーフォリア」(2019-)のストーム・リードらが出演する。

脚本・監督は『ソウ』『インシディアス』シリーズの脚本を手がけ、『アップグレード』(2018、日2019)が高く評価されたリー・ワネル。プロデューサーは『ゲット・アウト』(2017)『ハロウィン』(2018)などのジェイソン・ブラムらが務めた。

映画『インビジブル・マン(原題:The Invisible Man)』は2020年2月28日に米国公開予定

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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