【ネタバレ】「ムーンナイト」第1話、『ブラックパンサー』『マイティ・ソー』ネタがこっそり写り込んでいた

この記事には、「ムーンナイト」第1話『もうひとりの自分』のネタバレが含まれています。

「ムーンナイト」第1話『もうひとりの自分』は、オスカー・アイザック演じる主人公スティーヴン・グラントの人物紹介とも言えるエピソードであった。国立博物館のギフトショップで働くごく普通の男性に見えるスティーヴンだが、劇中では睡眠障害を抱えていることが判明し、さらにはマーク・スペクターという名の別人格が存在していたことも明かされた。
そんな「ムーンナイト」はMCUの新機軸として早くも人気を博しているが、第1話にはこれまでのヒーローたちがにわかに存在感を示した場面が登場する。10:40あたりから始まるシーンに注目してほしい。夜中、スティーヴンは机に向き合い、エジプト学に関する文献を漁る。目を向けたいのは、机に散在した書物の数々。実はその中に、「What’s Old is New Again: Asgard(古きものは、再び新しくなる:アズガルド)」「History of Wakanda(ワカンダの歴史)」というタイトルの書籍が確認されているのだ(10:59あたり)。
スティーヴンはエジプト学に関する書物に目を通しているようだから、このシーンはいわば『マイティ・ソー』と『ブラックパンサー』のイースターエッグとして捉えた方が良さそうだが、スティーヴンはなぜアズガルドやワカンダといった、これまでのMCUの舞台となってきた地に関する書籍を持っているのか。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)以降、散り散りとなったアベンジャーズを再び繋いでいくようなトニー・スターク的立ち位置にゆくゆくはスティーヴンがなっていく、というのは考えすぎだろうか。
ちなみに第1話では、今後のMCUを予告するような描写が登場していたとして大きく話題となったシーンがある。上述のシーンの直後、スティーヴンは村らしき場所に飛ばされる。そこが、『ファンタスティック・フォー』のヴィラン、ドクター・ドゥームが統治するラトベリア王国なのではないか、という説だ。これについては一つの考察でしかないため真相は定かでないが、最後にはこうした幾つもの謎が実は伏線でした、なんてこともあるかもしれない。
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